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iPhoneの充電時間を大幅に短縮できる方法。外出先でも2倍以上の早さ

~第73回~  ふだんiPhoneの充電時間を気にしている人は少ないだろう。しかし、いろいろなところで「もっと早く充電できれば」と感じたことはあるはずだ。充電し忘れて朝起きたらほとんど空だったときや、出先でバッテリーが切れてしまったときなど、短時間でそこそこ使えるようになると助かるだろう。  しかし、付属の充電器を使っていると30分充電しても2割前後しか充電できない。この状況だと、また近いうちにバッテリーが切れてしまうことになる。

使いたいときにスマホを使えないのはとてもストレス

 そこで活躍するのが急速充電だ。その名の通り、2~2.5倍くらいの早さで充電できる。しかし、その恩恵を受けるためには、3つのポイントを確実に押さえる必要がある。

iPhoneで急速充電するために必要なこと

 まずiPhoneがUSB PD(USB Power Delivery)という高速充電規格に対応している必要がある。とはいえ、ご安心を。2年前に発売されたiPhone 8以降であれば対応しているのだ。とはいえ、対応iPhoneを使っていれば急速充電ができるわけではない。  他に、ACアダプタ(もしくはモバイルバッテリー)とUSBケーブルもUSB PDに対応している必要があるのだ。3つが揃わないと高速充電できないので要注意。iPhoneに同梱されているものは対応していないのがとても残念。唯一、iPhone 11 Pro/Pro Maxの同梱品のみ、USB PDに対応している。つまり、iPhone 8/8Plus/X/XR/XS/XS Max/XS/11のユーザーは両方とも買いそろえる必要がある。

iPhone 8以降で高速充電機能を利用できる

USB端子が「USB Type-C」

 Appleストアでは、「USB-C-Lightningケーブル(1m)」が1800円(税別)、2mが3800円(税別)となっている。充電器は「18W USB-C電源アダプタ」が2800円(税別)となる。お気づきだろうか。USB端子が「USB Type-C」となっているのだ。  USB PDは最大100Wまで出力でき、USB Type-Cでのみ利用できる規格だ。普通のUSB Type-AはUSB PDに対応していない。iPhone 8以降の端末は、9V×2Aの最大18Wで充電できる。そのため、USB PDに対応した30Wや45WといったACアダプタも発売されているが、18W以上で充電できるわけではないので、充電時間も短くならない。
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純正品以外で安価に済ませたいときの注意点
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