飲みの席で失敗しないためには...

忘年会シーズン突入!失敗しないお酒の飲み方

あっという間に年末ですね〜。年末・年始にかけて、忘年会や新年会、クリスマスパーティなど飲み会が多く企画されますよね。

そこで今回は、飲み会の席で失敗しないためのお酒の飲み方について、トータル飲料コンサルタントの友田晶子さんにお聞きしました!

適量を意識し、空腹で飲まない!



飲み会の席だと楽しくて、ついお酒が進んでしまいがちですが、悪酔いしたり、二日酔いにならないためにはどうすればよいのでしょう?まずは、飲む前にやっておくべきことを教えてもらいました。

「一番大事なのは自分の適量を把握しておくこと。普段からビールならこれくらい、ワインならこれくらいと意識して飲む習慣をつけておくといいですね。例えば、ビールは中ジョッキ2杯まで、ワインは1杯までと把握しておくとわかりやすいですよ。また空腹だと酔いやすくなるため、少量でいいので飲む前に食べておくことをおすすめします。特に豆腐や納豆など良質なタンパク質を含むものが◎。野菜もいいですができればオリーブオイルを使ったドレッシングやマヨネーズを添えるようにしてください。油脂分が酔いから守ってくれます。飲み物の場合は、コーンスープなどとろみのあるものを選びましょう」

では、実際にお酒を飲むときの注意点は?

「最初はアルコール度数の低いお酒から少しずつ体を慣らしていきましょう。1杯目はビールやハイボール、サワー系を。乾杯後は料理を少しずつつまみながら飲むようにすると、悪酔いや飲み過ぎを防げます。おつまみのカロリーが気になる人は、枝豆や野菜の煮物などを選ぶといいでしょう。またワインや焼酎、日本酒など通常割らないお酒もソーダ割りにしたり、氷を入れて飲むようにすると酔い過ぎを防げます。最近はワインや日本酒にもオンザロックやハイボール感覚で自由に楽しむ人が増えているので、試してみるのもおすすめです」

飲み過ぎたら、対策は早めにさりげなく



ちなみに飲み会中に「ちょっと飲み過ぎたな」と思ったときには、どのように対処すればいいのでしょうか?

「とにかくそれ以上は飲まないように。1人でお茶や水を飲むのが気まずい場合は、炭酸水を選ぶといいですよ。見た目がサワーっぽいので場の雰囲気を壊さず、炭酸が胃の働きを助けてくれます。翌日に残さないためには、早めの対策が肝心なので、胃薬やビタミン剤などを用意しておき、さりげなく飲んでおくのもいいでしょう。ムダに動き回るとさらに酔いが回ることもあるので、あまり動かないように心掛けて。また、周りに『酔ってしまったので、これ以上はやめておきます』と意思表示することも大切。そうすれば無理にすすめられることもありません」

なるほど!確かに炭酸水なら周りからあまり突っ込まれることなく、やり過ごせそう。飲み会後のケアとして大事なことがあれば教えてください。

「お酒を飲んだ後はたくさん水分を取りましょう。飲み物は常温の水を。コーヒーなどカフェインを含むものは利尿作用がありますし、オレンジジュースなど酸っぱいものは吐き気を催すこともあるので注意です。酔っぱらったままのお風呂はNGですが、翌朝は水分を取りながら半身浴すると体がすっきりします。食欲がない場合はビタミンCの入ったゼリー飲料を取ると、回復を助けてくれますよ」

無礼講はウソ!?会社の飲み会は勉強だと思うべし



さらに飲み方以外に、会社の忘年会・新年会での立ち居振る舞いや言動など、上司や先輩も多い席で失敗しないための注意点も伺いました。

「会社の忘年会や新年会は“仕事の延長”と考えて、ハメを外し過ぎないように。無礼講はウソだと思った方がいいですね。必ず誰かに見られていることを頭において、気を抜かないようにしましょう。ここは『情報収集の場』『コミュニケーションの場』と考え、それぞれ1人1回はお酌をしたり、話をしに行くといいと思います。もし上司や先輩の前で失礼な言動をしてしまった場合には、できるだけ早く直接会って謝りましょう。謝罪はスピードが大事です!」

飲みの席とはいえ、ハシャギ過ぎには要注意。特に大人として痛い失敗をしないためにも、きちんと覚えておきたいですね。(石橋 夏江/verb)


【取材協力】
友田晶子さん
ソムリエ、ワインコーディネーター、日本酒利き酒師、焼酎利き酒師などの資格を持つ、トータル飲料コンサルタント。お酒と食に関するセミナー、イベントの企画・開催のほか、料飲店やホテル・旅館などプロ向けのコンサルティングも行っている。著書の『世界に誇る國酒のプライド 〜日本酒 渾身の一滴〜』が日本語、英語、中国語バージョンで世界発売する。
友田さん公式サイト http://www.akikotomoda.com/