2020年度に首都圏の私立大学に入学した自宅外通学者への仕送り額は、いくらくらいなのだろうか。新入生の保護者に聞いたところ、月額8万2400円で調査開始以来過去最低であることが、東京私大教連の調査で分かった。
過去最高だった1994年の12万4900円と比較すると、4万2500円、34.0%も減少している。また、自宅外通学者の3割近くが仕送り額無回答だった。「コロナ禍で遠隔授業となったことから、学生が自宅で授業を受けているため仕送りをしていない家庭が一定数存在していることが推測される」(東京私大教連)
「家賃」の平均は6万4200円、前年度比で800円増加した。仕送り額8万2400円に占める「家賃」の割合は77.9%と8割に達しようとしている。仕送り額から「家賃」をのぞいた生活費は1万8200円で、1日あたりの生活費は607円(1万8200円÷30日)。過去最低であった18年度の677円からさらに70円減少し、過去最低となった。ピークである1990年度2460円(7万3800円÷30日)と比べると、24.7%に減少している。
郵送による調査で、20年度に私立大学(短期大学を含む)に入学した新入生の保護者5407人が回答した。調査期間は20年5〜7月。
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