20代の転職は…「経験していない業種・職種に挑戦したい!」 “キャリアアップ”よりも、“キャリアチェンジ”を希望する人多数

20代の働き方研究所/Re就活 20代の働き方研究所/Re就活

終身雇用が当たり前ではなくなりつつある今、「転職を検討する人」「転職を経験する人」も増えてきています。キャリア層の転職においては、経験やスキルを活かしてより高いポジションを目指す「キャリアアップ」が重視される傾向です。しかし、20代の転職では、キャリア層と比較すると経験年数が短く、スキルや経験をPRしにくいという側面があります。20代の転職では、「キャリアアップ」が重視されているのか、それとも違う傾向があるのか、20代の転職希望者にアンケートを実施しました。

株式会社学情が、20代のビジネスパーソンを対象に、2022年6月に実施した調査では、転職において20代は、「キャリアアップ」よりも、これまで経験していない業種・職種に挑戦する「キャリアチェンジ」を希望する傾向が明らかになりました。キャリアチェンジで実現したいことは、就業経験3年以上の「ヤングキャリア」と就業経験3年未満の「第二新卒」で異なる結果となっています。ヤングキャリアは、「給与・年収を上げたい」が最多。業種や職種を変えることで、年収を上げたいと考える人が多いと推察されます。「第二新卒」は「興味を持っていた仕事に挑戦したい」が最も多くの回答を集めました。

20代は「キャリアアップ」よりも、「キャリアチェンジ」を希望

転職において20代は、「キャリアアップ」よりも、これまで経験していない業種・職種に挑戦する「キャリアチェンジ」を希望する傾向です。

ヤングキャリアは、「キャリアチェンジ」を希望する人の割合(50.0%)が、「キャリアアップ」を希望する人(33.9%)の1.47倍となっています。一方、第二新卒は「キャリアチェンジ」を希望する人の割合(58.1%)が、「キャリアアップ」を希望する人(26.8%)の2.16倍となっています。「キャリアチェンジ」を希望する傾向は、社会人経験が短いほどより顕著であることが分かります。

「キャリアチェンジ」で実現したいことは

キャリアチェンジで実現したいことは、就業経験3年以上の「ヤングキャリア」と就業経験3年未満の「第二新卒」で異なる結果となりました。

ヤングキャリアは、「給与・年収を上げたい」が最多。業種や職種を変えることで、年収を上げたいと考える人が多いと推察されます。「第二新卒」は「興味を持っていた仕事に挑戦したい」が最も回答を集めました。

「キャリアアップ」で実現したいことは

キャリアアップで実現したいことは、「給与・年収を上げたい」が最多。次いで回答を集めた項目は、ヤングキャリアが「より高いポジションに就きたい」、第二新卒が「より経験やスキルを磨きたい」でした。給与や年収をアップさせることを前提に置きつつ、ヤングキャリアは役職アップや仕事の幅を広げることを、第二新卒はスキル習得を希望していると推察されます。

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<調査概要>
・調査期間:2022年6月13日~6月26日
・調査機関:株式会社学情
・調査対象:20代・転職を希望する社会人(20代専門転職サイト「Re就活」のサイト来訪者)
・有効回答数:445件
・調査方法:インターネットでのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合あります。

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20代は転職において、これまで経験していない業種・職種に挑戦する「キャリアチェンジ」を希望する人が多いことが明らかになりました。20代の働き方研究所では、就業経験3年以上の「ヤングキャリア」が「キャリアチェンジ」で実現したいことに注目しています。ヤングキャリアが「キャリアチェンジ」で実現したいことは、「給与・年収アップ」が最多となっています。一見、年収アップのためには業界内で経験を活かした転職をするほうが有利に働くというのが一般的な認識かもしれません。しかし、業界や職種を変えて年収をアップさせたいということは、「より給与水準の高い業界に転職したい」「より給与水準の高い職種に転職したい」「スキルアップが期待できる成長分野に転職したい」という意向が推察されます。

採用に積極的な企業が多く、「業種・職種未経験歓迎」の求人も多い傾向です。また、業界内では当たり前のスキルが別の業界では「市場価値」になることもあります。「キャリアチェンジ」での転職をする際は、「やりたいこと」「できること」「強みやスキル」「伸ばしたいスキル」「得たい経験」などを、フラットに棚卸してみることが近道になるかもしれません。

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