『呪術廻戦』釘崎野薔薇は最強のヤンキーヒロインーーその確固たるアイデンティティ

『呪術廻戦』釘崎野薔薇の魅力とは?

 「男性キャラよりも女性人気が高いのでは?」と思う女性メインキャラがいる。『呪術廻戦』の釘崎野薔薇だ。

 ※本稿にはネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 釘崎は東京都立呪術高専の1年で、主人公の虎杖悠仁や伏黒恵の同級生。自分の呪力を釘に込めて攻撃をする術式「芻霊呪法」の使い手であり、高専入学前から同じく芻霊呪法の使い手である祖母のもとで呪術師として活動をしていた。敵の欠損した一部に人形を通して呪力を打ち込むことで、敵本体にダメージを与える「共鳴り」を得意としており、起首雷同編でも「共鳴り」を駆使して壊相、血塗と交戦し、勝利を収めている。

 『呪術廻戦』において、釘崎はヒロイン的ポジションだ。だが、いわゆるステレオタイプのヒロイン像とは一線を画している。美人でありつつも、初対面の虎杖、伏黒に「喜べ男子 紅一点よ」と堂々と言い切る不遜な態度、虎杖との実地試験で「最近までパンピーだった奴に言われたくないわよ!! さっさと行け!!」と後ろからケリを入れる横暴さ、交流会で東京校にやってきた京都校メンバーに「うるせぇ 早く菓子折り出せコラ」と言い放つ口の悪さ……。ちょっとしたヤンキーである。だがそれだけでなく、自分のアイデンティティをしっかり持っており、自分の正義に基づいた言動を見せる男前なキャラだからこそ、魅力的なのだ。さらに実地試験で虎杖に助けられたときには、素直に「ありがと」と感謝を述べる礼儀も持ち合わせている(直後「お礼行ったからチャラー!! 貸し借りなーし!!」と言っていたが……)。並外れたサバサバ気質で、竹を割ったような性格でありつつ、ショッピングや流行り物が好きで、暇ができたら買い物に行って色んな服や食べ物を試しまくるという女子高生らしい部分もあるという、最強の女性キャラではないだろうか。

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