ダイハツとスバル、工場停止を延長 東南アジアで供給網乱れ

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 ダイハツ工業は6日、稼働を一時止めている国内の四つの完成車工場のうち、2工場の停止期間を延長すると発表した。東南アジアでの新型コロナウイルスの感染拡大で、現地からの部品供給が滞っていたが、再開の見込みが立たないため。

 本社工場(大阪府池田市)の停止期間を13~17日の5日間、ダイハツ九州の大分第2工場(大分県中津市)は13、14日の2日間、それぞれ延ばす。両工場では小型ワゴン車「トール」や主力の軽自動車「ミライース」などをつくっている。国内で最も生産能力が大きく、17日間の停止を決めている滋賀第2工場(滋賀県竜王町)などは延長しない。

 同社は先月20日の発表で8~9月の国内生産が約3万~4万台減る見込みとしていたが、今回の停止期間延長でさらに約5千台減りそうだという。

 東南アジアからの部品不足による減産は各社に広がっている。スバルも6日、群馬製作所の完成車工場など国内3工場について、停止期間を5日間延ばすと発表した。ダイハツの親会社のトヨタ自動車は9月の世界生産を36万台減らすと公表している。スズキも2日、完成車やエンジンをつくる静岡県内の4工場の稼働を9月に計9日間止めると発表している。

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