菅外交、デビューなぜ東南アジア 影の主役はやはり中国

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聞き手・神田大介
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【朝日新聞ポッドキャスト】 「菅外交」デビュー戦を読む

 高い支持率で発足した菅義偉内閣ですが、日本学術会議の任命問題を巡って批判を受けるなど、波乱含みの船出となっています。その菅首相は、大事な初の外遊として、ベトナムインドネシアを訪問する予定です。

 ですが、安倍晋三内閣で長く官房長官を続けてきた菅氏には、外交で手腕をふるうイメージがありません。東南アジアへ向かうことにはどんな狙いがあるのか。外交と安全保障の問題に詳しい藤田直央編集委員が解説します。朝日新聞ポッドキャストでお聞きください。主な内容は以下の通りです。

・まずはアメリカ、ではないの?

・東南アジアの中でも、なぜこの2カ国

・共通の課題は中国、でも「踏み絵」は御法度

・菅首相の外交手腕をどうみる?

     ◇

Q:新首相の菅義偉さんが外交でも動き出しました。最初の訪問先として今月中旬に東南アジアを予定しているそうですが、米国ではないんですね。

A:歴代最長となった安倍政権が日米関係を特に重視してきたので、そう思われるのかもしれません。もちろん日本の唯一の同盟国である米国は選択肢ですが、今は先方がコロナ禍と大統領選でそれどころではありません。

 日本の首相の初外遊は米国以外もいくつかパターンがあります。G7など首脳が集まる国際会議もその一つですが、これもコロナ禍でなかなか開かれません。

 アジアの近隣諸国という形も…

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