往復7時間半かけて出勤…元通産省の男性がバブルを回顧「ヒーローみたいな気分でした」

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家、ついて行ってイイですか? (明け方)』(テレビ東京系、毎週月曜27:55~)が、5月11日に放送。往復7時間半かけて通勤する男性に密着した。

終電を逃した人にタクシー代を払う代わりに「家、ついて行ってイイですか?」と頼み、その人の自宅について行く“完全素人ガチバラティ”。矢作兼おぎやはぎ)とビビる大木が司会を務める。

新橋駅で声をかけたのは、大きな荷物を抱えて移動していた重松さん(59)。現在は、茨城県・つくば市にある経済産業省の外郭団体で働いているのだが、住んでいるのが横浜のため、往復7時間半かけて通勤しているという。移動に時間を割かれるため、睡眠時間はわずか2時間。寝坊防止のため、自宅のイスで寝ているという。

なぜ引っ越しをしないのか問うと「7~8000万円くらいの借金が覆いかぶさるからです」と語る。家を処分したとしても借金が残ってしまう。引っ越すメリットがなにもないとのこと。現在住んでいるマンションは、両親の終の棲家として購入したものなのだが、父親はマンションを買った年に亡くなり、母親は認知症が進行して兄に預けたと明かした。

学生時代は親の負担を考えて大学を中退。18歳で国家公務員として働き始めた重松さん。通商産業省(当時)で働き、当時は平均1時間睡眠。大臣が国会答弁する資料のセット、添付する参考資料の作成に従事した。重松さんは、当時について「めちゃくちゃ楽しかったです。周りからチヤホヤされましたし、我々の仕事で国が回っているのかと思うと、ヒーローみたいな気分でした」と振り返った。

現在、大忙しの重松さんだが「苦あれば楽がある」と信じて働いている。もうすぐ定年となるため、国家・国民のためにいい汗流して仕事に命がけで取り組みたいとコメント。定年後は「身体を休めたい」と語った。

ほか、現在の仕事ぶりについて追加取材することに。リモートで連絡をとると、緊急事態宣言後はテレワークに切り替わり、睡眠時間も3倍に。半年ぶりに洗濯物を外に干したことを報告していた。

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