『あなたの番です』ラストシーンにSNS騒然 最終回に向けて、未だ多く残された謎を探る

『あなたの番です』SNS騒然のラストに

 残り2話ですべての謎が解決されるのかという疑問さえ生まれるほど、終盤になっても次から次へと新たな情報が飛び交ってきた日本テレビ系列日曜ドラマ『あなたの番です-反撃編-』。9月1日に放送された第19話は、そのあまりにも衝撃的な(放送終了後にTwitterの「#あなたの番です」がこれまでにないほど騒然としていた)ラストシーンに向けて、ひとつずつ事件の真相へとつながる重要な謎が紐解かれていく展開となった。

 まずは警察に「人を殺しました」と自供した田宮(生瀬勝久)の部分から整理していきたい。殺した相手は沙和(西野七瀬)の元恋人の波止(水石亜飛夢)で、田宮がマンション中に仕掛けた監視カメラに暴行の様子が映し出されていたことから、正義感に駆られて注意をするつもりだったのが、結果的に殺してしまうことに。あくまでも“交換殺人ゲーム”とは関係ないと言い張る田宮だが、その表情はどこか嘘をついているようにも見える。田宮がゲームで引いた紙に書かれていたのは「波止」ではないのだろうかという推論が、じつにしっくりハマるのだ。

 というのも今回ついに、長らく口を割らなかった久住(袴田吉彦)の口から、浮田(田中要次)が殺される前に訪ねて行った「赤池美里」と小さく書かれた紙を引いた可能性の高い人物の名前が明らかになったこと。そして尾野(奈緒)が「ゲームになんか参加していない」と白紙で出したことや引いた紙を捨てたことを告白したことによって、ずっとこのドラマの謎解きに役立ってきた“表”がほぼ完成するのである。それによって田宮が「ゴミの分別ができない人」と書かれた紙を引いたことが嘘であり、沙和が「早川教授」と書いて「織田信長」を引いたのが嘘であるという仮説が立証されるということになるわけだ。

 田宮はおそらく波止を殺した時点でその名前を知らなかったのではないだろうか。しかし殺した後に新聞などで名前を知り、自分の引いた紙に書かれていた人物だと知る。まったく知らない人物であれば隠す必要もなく、翔太(田中圭)に嘘をついていた理由も自分が犯した罪を隠すというためだと辻褄が合うわけだ。そして今回のエピソードの中盤、翔太が完成させる表(早川教授の部分を波止に書き換えて)が正解であるとするならば、必然的にこのドラマの謎の大部分が片付くことになるのではないだろうか。

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