名門・関学大アメフト部で40年以上続く4年生の丸刈り 専門家が心理を解き明かす

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試合終了後、1列に並んだ関西学院大の選手たち。丸刈りの4年生たちと髪の毛を伸ばす下級生たち=大阪府吹田市の万博記念競技場で2019年11月24日午後1時56分、丹下友紀子撮影
試合終了後、1列に並んだ関西学院大の選手たち。丸刈りの4年生たちと髪の毛を伸ばす下級生たち=大阪府吹田市の万博記念競技場で2019年11月24日午後1時56分、丹下友紀子撮影

 関西学院大アメリカンフットボール部で4年生が試合前に頭を丸刈りにする慣習が40年以上続いているのをはじめ、大学アメフト選手に丸刈りが多いのはなぜか。筑波大体育系特任助教(体育心理学)の雨宮怜さん(30)に理由を聞いた。【聞き手・丹下友紀子】

 --髪を刈って試合に臨む。なぜこのような行動を取るのか。

 ◆スポーツをする人が気合を入れるため、髪を整えることが日常的に行われている場合、それを繰り返すのはルーティンみたいなもの。普段と同じパフォーマンスを出すには、習慣化した行動をすることが大事。関学大アメフト部ではいろいろな意味があると思うが、験担ぎや迷信行動の一つとも言える。人は良い成果が出た時、その前の行動が強化される。例えば、試験前にある神社で祈願して合格すれば、次も同じ神社に行くようになるように、行為に対して結果や報酬が出れば、その行為…

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