2020年4月の改正健康増進法全面施行により、屋内が原則禁煙となってまもなく1年。多くの商業施設や飲食点で加熱式たばこ専用の喫煙エリアが導入される中、2021年3月に福岡市天神エリア最大級の商業施設「CAITAC SQUARE GARDEN」の喫煙エリアがフィリップ モリスの協力により、加熱式たばこ専用になりました。

 

 フィリップ モリス ジャパンでは、観光地や地域を代表する大型施設、飲食店などへ加熱式たばこ専用室・エリアを導入する「煙のないランドマーク」拡大に取り組んでいます。2021年2月時点において1800件にのぼる飲食関連施設で、国や各自治体の基準を満たす加熱式たばこ専用室がフィリップ モリス ジャパンのサポートのもと、整備されてきました。

 福岡市では、紙巻きたばこや加熱式たばこの使用をめぐる課題解決を含めた環境整備が進められており、市内の飲食関連施設における加熱式たばこ専用室・エリアは合計15件あり、さらに拡大が続いています。

 そんな中、2020年6月にオープンした天神エリア最大級の商業施設「CAITAC SQUARE GARDEN」でも、4階に設置されている喫煙所がフィリップ モリス ジャパンとの包括的パートナーシップ締結により、加熱式たばこ専用に転換されました。

天神エリア最大級の商業施設「CAITAC SQUARE GARDEN」
「CAITAC SQUARE GARDEN」4階の加熱式たばこ専用エリア

 加熱式たばこ専用にリニューアルされた内装は、大型フェスの映像クリエイティブや演出・企業のブランディングなど、幅広い分野で活躍されている吉田拓巳氏が空間プロデュース、そして地元福岡出身のクリエーター、Osamu Kitamura氏が空間内のアートデザインを担当。「Smoke Free City」と題され、煙が薄れていく都市をイメージし、壁面に描かれたビルの街並みが徐々に同系色でグラデーションしていくアート作品となっています。

Osamu Kitamura氏の「Smoke Free City」
ビルの街並みが背景に溶け込んでいく

 CAITAC SQUARE GARDENの中原伸広氏によると「お客様へのホスピタリティを模索していく中で、フィリップ モリス ジャパンが掲げる『煙のない社会』を目指すビジョン実現に賛同するに至り、加熱式たばこ専用室・エリアの設置へと踏み切りました。設置後、お陰様でお客様から『とてもいい取組みだと思います』など多くの反響をいただいており、嬉しく思っております」とのこと。これからも「煙のない複合施設」として、幅広い年代の人々にやさしく、地域に寄り添った施設づくりを目指すとしています。

壁面のメッセージ

 加熱式たばこ専用の喫煙エリアを広げていく、という「煙のないランドマーク」という取組み。これまでにフィリップ モリス ジャパンが包括的提携を行っているランドマークを対象に実施したアンケート調査では、フィリップ モリス ジャパンが掲げる「煙のない社会」の実現に対する取り組みについて、78%が「大変良い取組み」と評価しています。

フィリップ モリス ジャパンが掲げる「煙のない社会」の実現に対する取り組みについて

 また、実際に煙のない環境整備を導入して、事業全体にどのような影響をもたらしているかという質問には、半数近い44%が「大変良い影響を与えている」と回答。56%が「良い影響をあたえている」との回答を寄せています。

煙のない環境整備の導入が事業全体にどのような影響をもたらしているか

 2019年7月26日から加熱式たばこ専用に転換したプロ野球千葉ロッテマリーンズの本拠地、ZOZO マリンスタジアムからは「ほとんどがポジティブな意見であり、紙巻たばこの副流煙を気にされる方や(煙だけでなく、大人が持つ紙巻たばこの高さが子供の目線の高さに伴う火傷も含めて)子供への危害を心配されていた方からの感謝の声もいただきました。また、2019年にアンケートをとった結果、『煙のないスタジジアム』への取組みについて良い取組みと評価した方の割合は85%に達するなど、多くの来場者から良い評価をいただきました」との意見が寄せられています。

 世界遺産の白川郷合掌造り集落に導入した、岐阜県白川村役場の尾崎達也さんからは、インバウンドによる訪日外国人観光客の増加にともない、紙巻きたばこの火災リスクがあったところ、2020年4月1日の導入後は「改正健康増進法の施行に準じた環境整備はもとより、茅葺き屋根の合掌造りがもたらす火災リスクの軽減に繋がりました。また、世界遺産白川郷合掌造り集落の景観保全に配慮された喫煙所を設置してくださったことで持続可能な地域づくりに繋がりました」との声が。

 兵庫県の有馬温泉では、2020年11月26日から2か所の加熱式たばこ専用エリアを設置。有馬温泉観光協会の金井啓修会長は「想定以上に利用されていると感じています。また土地柄色々な観光地から視察に来られ、案内すると導入したいと希望する地域は多いという声もありました。古い木造の伝統的な佇まいは、内外の観光客に人気がある一方で、過去何度も大火を経験してきている中で、火事を大変恐れているため、今回の取組みは火災予防の観点で大きな前進だと考えております。自然環境を味わいに来られるお客様にとって、紙巻たばこの煙のない環境は大変望まれていると思います」と、火を使わない加熱式たばこの利点を挙げています。

 火を使う紙巻きたばこは、ポイ捨てといった喫煙マナー違反により、火災の原因ともなりえます。また、加熱式たばこは喫煙者にとっても、有害な成分が紙巻きたばこより少ないため、健康リスクを低減できる可能性があるだけでなく、火で燃やすことで損なわれている、たばこ葉の味わいをしっかり堪能できることも見逃せません。フィリップ モリス ジャパンでは今後も「煙のない社会」の実現に向け、環境整備を進めていきたいとしています。

情報提供:フィリップ モリス ジャパン合同会社

(咲村珠樹)