ソフトバンクは9月30日、同社の回線契約がない顧客を対象に、端末のSIMロックを即日解除するサービスを導入すると発表した。10月1日以降、ソフトバンクショップで対応する。クレジットカード払いで端末を購入することが条件で、今後はデポジット制(保証金)の導入も予定する。
ソフトバンクの回線契約がある顧客のSIMロック解除の対応方法については、決まり次第告知するとしている。
現行のルールでは、端末を分割払いで購入する場合、100日間はSIMロックを解除できない。利用者が割賦代金を支払わず、端末を持ち逃げするのを防ぐためだが、総務省は20日に開いた有識者会議で「利用者の囲い込みにつながる」として、即時解除を義務付ける方針を示していた。
SIMロックの即時解除義務化は、ソフトバンク、KDDIが相次いで、端末を48カ月の分割払いで購入すると最大半額にするプランを導入したことがきっかけ。自社の回線契約がないユーザーにも端末を販売するとしたが、SIMロックによって100日間までは他社回線を使えないため、「実質的な囲い込みに見える」と批判が出ていた。
ソフトバンクは30日、前述のプランの名称を「半額サポート+」から「トクするサポート」に変更するとも発表した。「端末代金を最大半額にする」というが、条件によっては実質的な負担額が端末代金の半額を上回る。そのため消費者庁が誤解を招く表現だと問題視していた。
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