ソフトバンクが7月以降にライカ(Leica)初となるスマートフォン「Leitz Phone 1(ライツフォン ワン)」を発売する。6月17日の発表会後、報道陣向けにLeitz Phone 1の実機を披露した。短時間ではあるが、実機を手にして質感やUI(ユーザーインタフェース)を確認することができたので、写真とともにレポートしたい。なお、カメラアプリは開発中のため、試すことはできなかった。
これまでも、Huaweiのスマートフォンやシャープの「AQUOS R6」など、ライカが監修したカメラを搭載したスマートフォンはあったが、Leitz Phone 1はカメラだけでなく、デザインからUIまでをトータルでライカが監修している。メーカーはシャープが担当しており、同時期に発売するAQUOS R6とハードウェアは共通部分が多い。
Leitz Phone 1の背面にはガラスを採用しているが、実際に触れるとガラスとは思えないマットな質感に仕上げられている。シンプルさを追求したというデザイン哲学の通り、背面はカメラとLeicaロゴ、FeliCaマーク、「DESIGNED BY LEICA CAMERA GERMANY」の文字が刻印されたのみ。Leitz Phone 1の象徴でもある1型のカメラセンサーは、楕円(だえん)形の中に収められている。
アルミを用いた側面には凹凸を設けたローレット加工を施しており、カメラの撮影時にもしっかりとしたグリップ感を確保している。側面には3箇所、電波の受信感度を向上させるためのスリットを入れているが、こちらはライカ側からの強い要望で、AQUOS R6よりも細くしているという。それでいて受信感度は確保する必要があり、難易度の難しい工程だったようだ。AQUOS R6よりも金属を多めに用いていることもあり、重量はAQUOS R6の約207gよりもやや重い約212gとなっている。
カメラメーカーのスマートフォンということで、側面にシャッターキーがあってもよさそうだが、シャッターキーは搭載していない。側面にはボリュームキー、Google アシスタントキー、電源キーを備えており、特別なキーは備えていない。
ディスプレイはAQUOS R6と同じく約6.6型のPro IGZO OLEDを搭載しており、両端にはAQUOS R6と同様のカーブが掛けられている。一方、背面はLeitz Phone 1の方がより緩やかなカーブが掛けられているという。手のひらへのフィット感を重視していることが分かる。
カメラアプリには「Leitz Looks(ライツ ルックス)」という独自機能を用意。ライカMのモノクロ描写をもとに開発しており、ライカ品質のモノクロ写真を撮影できる。シャッター音も、ライカMをベースにした独自のものを採用。スマートフォンのカメラにありがちな、過度に大きな音にならないよう配慮した。撮影範囲を示す「ブライトフレーム」も表示される。これらが同じセンサーを搭載したAQUOS R6との違いとなる。なお、AQUOS R6と並行して画質調整していることもあり、カメラ画質はAQUOS R6と同等とのこと。
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