サメの悪霊と霊界大バトル! Z級サメ映画「ウィジャ・シャーク2」まさかの日本独占限定上映(1/2 ページ)

霊界で再び幽霊ザメと対峙せよ……!

» 2022年07月07日 12時45分 公開
[サメ映画ルーキーねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 一部かいわいで爆発的な大ヒットを記録したオカルティックサメ映画「ウィジャ・シャーク 霊界サメ大戦」の続編が「ウィジャ・シャーク2」として日本に上陸、しかも日本だけで劇場公開されることが決定した。「コマンドーシャーク 地獄の殺人サメ部隊」以来数年に渡りサメ映画翻訳を続け、本作が14本目のサメ映画翻訳作となる筆者(サメ映画ルーキー)としてもこれ以上ない大きな出来事なのでぜひダイレクトマーケティングさせてほしい。

(C)2021 Wild Eye Releasing and Survival Zombie Films. All rights reserved.
ジョン・ミリオーレ監督からのメッセージ

 1作目は2021年の日本リリース直後からサメ映画ファンの間で話題となっていた。主人公のジルがビーチで偶然拾ったウィジャ盤(欧米版のこっくりさん)から召喚されてしまったサメの悪霊が次々と人を襲っていくという非常にシンプルなストーリーであり、猛烈に間延びした展開や雑に死ぬモブたち、一周回ってキュートな幽霊ザメなど、ある一点を除けばよくあるタイプの(よくあっては困るのだが)Z級サメ映画である。

 監督が「ジュラシック・シャーク」や「ロスト・ジョーズ」のスコット・パトリック(=ブレット・ケリー)と聞けば往年のサメ映画ファンには大体の雰囲気が伝わるはずだ。

(C)2021 Wild Eye Releasing and Survival Zombie Films. All rights reserved.

 しかし「ウィジャ・シャーク」がその名を世に知られるようになったのは、サメではなく“ミスティックシールド”と呼ばれる必殺技(?)のおかげだ。クライマックスのシーンでジルの父親でありオカルトの使い手でもあるアンソニーは娘を守ろうとして無残にも幽霊ザメに殺されてしまう。しかしアンソニーは霊界で再び幽霊ザメと対峙し、サメに特攻を仕掛ける。そこで使われるのが“ミスティックシールド”なのである。

(C)2017 Wild Eye Releasing. All rights reserved.

 単なる脇役によるわずか1分ほどのこのシーンのためだけにこの映画が存在すると言っても過言ではないほどエネルギーが一極集中しているのが分かる。筆者も少なくない数のサメ映画を観てきているが、このシーンのインパクトは「シャークネード カテゴリー2」の“エビぞりチェーンソー・サメ二枚おろし”や「シャークネード5 ワールド・タイフーン」で対シャークネード決戦兵器にトランスフォームするオペラハウスに匹敵するだろう。

 そうした強烈な印象を抱いたのは日本人だけではない。1作目のエグゼクティブプロデューサーにして、「シャーケンシュタイン」や「エクソシスト・シャーク」などの悪食向けサメ映画のプロデューサーも務めたワイルド・アイの代表ロブ・ハウスチャイルド氏もミスティックシールドの魅力に心を奪われてしまった一人だ。彼はその権限をフルに活用し、アンソニーを演じたジョン・ミリオーレ氏を監督に抜てき、2作目の製作にGOサイン(とカネ)を出してしまったのだ。

(C)2021 Wild Eye Releasing and Survival Zombie Films. All rights reserved.

 今作の主演・監督・脚本・撮影・編集・音響・特撮・クリーチャーデザインを務めるジョン・ミリオーレ氏は「バイオハザードII アポカリプス」や「サバイバル・オブ・ザ・デッド」などの数々のゾンビ映画で「ゾンビ俳優」としてキャリアを積みながら、自身の映画プロダクションとしてサバイバル・ゾンビ・フィルムズを立ち上げて自主映画を監督してきた人物。監督作が日本上陸を果たすのは今作が初となる。なお本作の製作にはミリオーレ氏のリアルご親族が多数関わっているのでエンドロールでは怒涛のミリオーレ一族の名を目にすることになるが、決してホームビデオではない。本気の商業映画である。

 さて、そんなこんなで制作された「ウィジャ・シャーク2」のあらすじはこうだ。

――ウィジャ盤の力で地獄から召喚された無敵の幽霊ザメ「ウィジャ・シャーク」との激闘から数ヶ月。オカルトマスターのアンソニーはサメとの戦いの果てに地獄を彷徨っていた。彼を復活させるべく家族や仲間がその方策を探る一方、地獄の支配者である悪魔カルドゥーラはサメを現世に解き放ってしまう。巨大化し街をも破壊する力を得た幽霊ザメに人類は成す術もなく蹂躙されるが、アンソニーにはある秘策があった……! 唸れ! サメはめ波! 輝け! ミスティックシールド! オカルト殺法で再び敵を打ち破れ!

 ストーリーを読んだだけでは何も分からないと思うが、とにかくサメが馬鹿デカくなっていることと、ミスティックシールドが大増量していることだけは約束しよう。

(C)2021 Wild Eye Releasing and Survival Zombie Films. All rights reserved.

 さらに驚きなのが、本作が劇場公開を控えているという点だ。数々のZ級サメ映画をDVDと配信で日本に垂れ流してきたコンマビジョンにとっても史上初の劇場公開作となる。

 しかも劇場公開予定があるのは日本だけであり、本国(アメリカ&カナダ)では予告編はおろかタイトルすらまだ公表されていない。完全に日本市場が全てにおいて優先されている形だ。「サメ映画が作られるのは日本人のせい」と言われてしまうのも致し方ないのかもしれない。

 劇場公開は池袋HUMAXシネマズにて8月4日19時の1回のみ。チケットは7月7日より「プレチケ」にて販売中だ※。入場特典として「ミスティックシールドうちわ」も配布予定の他、劇場では数量限定でTシャツなどの各種グッズの販売も予定している。おそらくこの手のサメ映画が劇場で流れることはそうそうないはずなので、サメ映画の深淵を覗き込みたいならこの機会をどうか逃さないでほしい。

※チケット予約数が規定期日までに成立枚数に到達しなかった場合、上映はキャンセルされ全額払い戻しとなる。

(C)2021 Wild Eye Releasing and Survival Zombie Films. All rights reserved.
(C)2021 Wild Eye Releasing and Survival Zombie Films. All rights reserved.
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/25/news016.jpg 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  2. /nl/articles/2404/23/news090.jpg 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  3. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  4. /nl/articles/2404/25/news043.jpg 娘の給食の献立表を見たら…… 正体不明の“謎の料理名”が「これはわからんw」と話題に その意外な正体に納得!
  5. /nl/articles/2404/25/news129.jpg プロ野球チップスでまた“不良品”流出 伊藤大海「176m」表記に続き…… カルビー謝罪「深くお詫び」
  6. /nl/articles/2404/24/news018.jpg 1年半ケージに引きこもっていたシャーシャー猫が、ある夜布団に入ってきて…… 感涙の行動に「まるで別猫」「こんな日が来るなんて」
  7. /nl/articles/2404/24/news017.jpg メルカリで300円の紙モノセットを買ってみたら…… 出品者のあたたかな心遣いに「利益は考えていないんでしょうね」「見ててわくわくします」
  8. /nl/articles/2404/23/news185.jpg 子どもに高級キーボードのパーツを捨てられた → 公式の“先読みしすぎた対応”が話題「そういうこともあろうかと」
  9. /nl/articles/2401/18/news015.jpg 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
  10. /nl/articles/2404/22/news124.jpg ダイソー「マルチ万能ほうき」が家事ラクの救世主 名前負け知らずの便利さに「これやばっ!!」「220円に驚き」の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」