高校生の卒業旅行、とことん楽しむには? 先輩にアドバイスを聞いてみた!

高校生活を締めくくる一大イベント「卒業旅行」。
 
せっかく行くなら計画もバッチリしてとことん楽しみたい!
 
そこで今回は、高校を卒業したばかりの先輩3人に「卒業旅行」の体験談をインタビュー。
 
「やってよかった!」から「もっとこうしておけばよかった…」まで、リアルな声をたっぷりお届けする!
 


 
◇答えてくれた先輩◇
 
りょうかくん(大学1年生)………「シンガポール(3泊5日)」
 
ひなこちゃん(大学1年生)………「京都・大阪(2泊3日)」
 
なおちゃん(大学1年生)………「草津温泉(1泊2日)」
 
左から順に、りょうかくん、ひなこちゃん、なおちゃん

 

左から順に、りょうかくん、ひなこちゃん、なおちゃん

 

いつごろから計画をスタートした?

高3の秋ごろから計画しはじめるとうまくいく!

りょうかくん:
受験勉強と並行しながら、高3の10月ごろから。
 
「受験おつかれさま!」の打ち上げの意味も込めて、受験と合格発表の間の日程で計画しました。
 
計画が息抜きにもなってたかな。
ひなこちゃん:
私は進学先が決まった子を中心に、11月末ごろから。
 
行ったのは春休みだったけど、「宿や夜行バスが埋まっちゃわないうちに」と予約は1月には終えていました。
なおちゃん:
受験が終わった後、2月末ごろから1カ月足らずで一気に計画しました。
 
日程が近くなるほど宿が高くなるので、急いで決めました。

行き先はどうやって決めた?

お財布と相談しながら、みんなが行きたい場所・行ったことのない場所へ!

りょうかくん:
「海外に行きたい」と思っていたので、予算をなるべく安く抑えられて、気候も温暖なシンガポールに決めました。
 
時間やお金があったら、世界一周したかった!

あの「マーライオン」と記念撮影

あの「マーライオン」と記念撮影

ひなこちゃん:
高2からの仲よし3人で「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行きたいね!」って盛り上がって。
 
まだみんな行ったことがなかったから。
 
せっかく2泊するなら「京都も行こう」という流れになりました。

有名な縁結びスポットにも行きました!

有名な縁結びスポットにも行きました!

なおちゃん:
大学受験の予備校仲間と、「受験につかれたから、温泉でリフレッシュしたいよね」って。
 
熱海は混んでいそうだから草津にしたんだけど、行ってみたら人がいっぱいでびっくりしました。

美しい自然の中でリフレッシュ!

美しい自然の中でリフレッシュ!

 

ホテルや移動手段はどうやって手配した?

海外旅は旅行会社で申し込むとラク。国内旅はインターネットで手配

りょうかくん:
旅行会社で「航空券・ホテル付き(朝食のみ)の学生旅プラン」を申し込みました。
 
ホテルはリーズナブルで、立地がいいところ。
 
現地での移動には、ガイドブックで知った「電車乗り放題チケット」を使いました。

海外らしいフォトジェニックスポットも◎

海外らしいフォトジェニックスポットも◎

ひなこちゃん:
宿探しが好きな子がいたので、その子を中心に自分たちで探しました。
 
写真映えするキレイな宿に泊まりたいと思っていたから、京都は奮発して2万5000円の純和風の旅館に。
 
そのぶん大阪は素泊まりの安いホテルに泊まって、移動は女性専用の夜行バスにするなど、お金のかけどころにメリハリをつけました。

京都の趣たっぷりの老舗旅館で、少しリッチな女子旅を満喫♪
 
京都の趣たっぷりの老舗旅館で、少しリッチな女子旅を満喫♪

京都の趣たっぷりの老舗旅館で、少しリッチな女子旅を満喫♪

なおちゃん:
リーダーになった子が素泊まりの安い旅館(大部屋)を探してくれて、ネットで予約しました。
 
湯畑に近いところだったので、温泉に入ったり足湯をしたりと、温泉地らしいことができました。
 
移動は多数決で新幹線じゃなく在来線の電車に決めたので、当日切符を購入しました。

宿選びは観光しやすい立地も重視!

宿選びは観光しやすい立地も重視!

 

かかったお金はどのくらい?どうやって用意した?

旅費は数万円ほど。お年玉やバイト代をあてたほか、親からの援助も!

りょうかくん:
食事やおみやげ代など、現地でかかったお金は貯金していたお年玉で。
 
ツアー代金は「受験勉強頑張っているし」と、親が援助してくれました。
 
卒業旅行セールで6万ぐらい。
ひなこちゃん:
ホテルと交通費で5万円に抑えようと決めていました。
 
私は親に出してもらったけど、友達はお年玉の貯金を使ったり、バイトしたりしていました。
なおちゃん:
私はもう進学先が決まっていたから、旅費のためにバイトをしました。
 
旅館は素泊まりのところで3000円、電車代に5000円、食事や温泉の入湯料に5000円と、全部で2万円弱くらいでした。

準備中の一番印象に残っているエピソードは?

宿やチケットの手配を早くすれば、計画にじっくり時間がかけられる!

りょうかくん:
海外ということもあり親からのOKが出ない子もいて、なかなか行くメンバーが決まらなくて大変だったこと。
 
旅行会社には、こまめに連絡するようにしていました。
ひなこちゃん:
宿や夜行バスの手配を早く進めて、あとは「どんな観光スポットに行く?」「どんな格好して行く?」など、ガイドブックやインスタを参考にしながら計画しました!
 
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンではみんなでカチューシャをつけようと決めて、どんなカチューシャがあるのかを調べて着ていく服を決めました。
 
スタバで5時間かけて話しこんで、そんな時間もすごく楽しかった!
なおちゃん:
なかにはまだ受験前の子もいたから、なるべく騒がないよう配慮しながら話を進めました。
 
みんな、高校が違って直接会って話しにくいぶん、計画はグループLINEがメインでした。

実際に行ってみてどうだった? 思い出に残っていることは?

トラブルも旅のスパイス!? サプライズのお祝いは忘れられない思い出に◎

りょうかくん:
市場やちょっといいレストランに行ってごはんを食べたり、エスニックタウンを歩き回ったりと、海外ならではの雰囲気を味わいました。
 
事前に時間を調べていなくて、予定していた日にプールに入れないなどちょっとしたトラブルもあったけど、それも含めて全部がいい思い出です!

地元の市場散策も海外旅行の醍醐味!

地元の市場散策も海外旅行の醍醐味!

ひなこちゃん:
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでたくさん写真を撮ったことが一番の思い出。
 
京都では「嵐山」をメインに、徒歩で行ける観光スポットを回りました。
 
事前に調べていたインスタ映えするスポットに行って写真を撮ったり、現地ならではのグルメを楽しんだり、あとはとにかくおしゃべり!
 
たまたま私の誕生日が近くて、サプライズでお祝いしてもらえたのもすごくうれしかった♪

おそろいのカチューシャでキメてます◎

おそろいのカチューシャでキメてます◎

なおちゃん:
温泉がたくさんあって、スタンプラリーをしながら回れて楽しかった!
 
夜、ライトアップされた湯畑がとてもきれいだったのも印象に残っています。
 
温泉街には食べ歩きグルメがいろいろあって、温泉玉子は食べすぎなぐらい食べちゃった(笑)。

昼とはまた違った幻想的な雰囲気

昼とはまた違った幻想的な雰囲気

 

持って行ってよかったアイテムは?

どこに行くにも、「スマホの充電アイテム」はマスト!

りょうかくん:
コンセントの取り合いになるだろうと思い、プラグが複数ある「延長コード」を持参。
 
シンガポールではスコールで突然雨に降られることもあるので、街中でも水着を履いて過ごしました。
ひなこちゃん:
写真を撮ったりナビで道を調べたりと、スマホをよく使うことになるので「充電用のモバイルバッテリー」は必須!
 
あと、食べ歩きのゴミを入れるのに小さなビニール袋が重宝しました。
なおちゃん:
3月は思った以上に寒くなる日もあるので、貼るホッカイロがあると安心。
 
日帰り温泉だとタオルを借りるのにお金がかかる場合があるから、家から持って行くと◎

これから卒業旅行をする子たちに、アドバイスはある?

時間を有効に使うため、移動経路やかかる時間は事前に調べておこう

りょうかくん:
ぼくは、空港からホテルに行くための最終電車に乗れなくて…。
 
急遽タクシーで向かったけれど、ホテルの名前も覚えていなかったから、ホテルや駅までの行き方は事前にしっかり確認しておくべきだと痛感しました!
 
あと、行き先が海外の場合は、入国に必要となるパスポートの残存有効期間(有効期間満了日までの日数)が国によって違うので注意してください!
ひなこちゃん:
旅行をめいっぱい楽しむには、スケジュールやルートなど事前の計画がとにかく大事!
 
行きたい観光スポットとお店の位置関係や効率良く回る順番、ごはんを食べる場所、どのバスに乗るかなど、調べたり話しておくといいことはたくさんあります。
 
大阪は人気の旅行先で宿や夜行バスもどんどん埋まっちゃうので、予約はできる限り早めがおすすめ。
 
あと、キャリーバッグを持ったままの移動は大変だから、どこにコインロッカーがあるかを調べておくといいかも。

昼とはまた違った幻想的な雰囲気

タイムスケジュールもバッチリ!

なおちゃん:
人数が増えるほど意見がまとまらなくなるので、宿や移動手段を考える係を決めてしまったほうがスムーズに進みます。
 
私の場合、3月に雪が降るというのは想定していなかったので、行く場所の天気や気温をチェックして服装を考えるのも大事だと思いました。

最後に…「卒業旅行」行ってよかった?

「卒業旅行」は、友情を深め、卒業後も変わらない絆を誓うチャンス!

りょうかくん:
高校生活最後のいい記念になりました!
 
合格発表の前に行ったけど、合否がわかる前のほうが周りに気を使わせずに済むし、受験の打ち上げ感もあって楽しむことができました。
 
卒業旅行に一緒に行ったメンバーとは、今も変わらず仲よくしています。

「行き当たりばったりの旅だったけど楽しかった!」

「行き当たりばったりの旅だったけど楽しかった!」

ひなこちゃん:
元々仲良しのメンバーだったけど、「高校生活最後だね」って話しながら3日間を過ごすなかで、さらに仲が深まりました!
 
あと、旅行の計画を立てることもいい勉強になりました。

「インスタ映えする写真がたくさん撮れて大満足」

「インスタ映えする写真がたくさん撮れて大満足」

なおちゃん:
予想外の大雪に遭ったり、夜中に足湯に入ったり、旅館でお菓子を食べながら一晩中語り明かしたり…。
 
私は普段そんなにはしゃぐほうじゃないけど、大好きな仲間と高校生のうちにしかできない時間が過ごせて、とても楽しかった!

「おしゃべりを楽しんだ移動時間も大切な旅の一コマ」

「おしゃべりを楽しんだ移動時間も大切な旅の一コマ」

 
当日はもちろん、準備中の出来事も含めて、すべてが高校生活最後の大切な思い出になる「卒業旅行」。
 
一緒に過ごしたかけがえのない時間が友達との絆を深め、卒業後の進路は違っても、それぞれ新しい場所で頑張る原動力になってくれるはず!
 
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