ドミノ・ピザは8月11日から、世界中から厳選した10種のプレミアムチーズが1枚のピザで楽しめる「ワールド10チーズ・クワトロ」 を新発売。その発売に合わせ、世界10種のプレミアムチーズの解説や試食ができる、「ワールド10チーズ・クワトロ」発売PRイベントが開催されたので行ってきました。

 「ワールド10チーズ・クワトロ」は、オランダやフランス、デンマークやイギリスなどで生産される、希少性の高いチーズを堪能できるデリバリーピザ。こんな時期なので、ちょっと贅沢なピザで自宅で世界のチーズを楽しんで貰おうと企画されました。

 「オランダ王室御用達ベームスターチーズ」、「フランス産ミモレットチーズ&シュリンプ」、「プレミアムセブンチーズ」(デンマーク産ブルーチーズ・北海道産カマンベールチーズ・イタリア産ボッコンチー二・アメリカ産モッツァレラチーズ・ニュージーランド産パルメザン・オーストラリア産ゴーダチーズ・オーストラリア産チェダーチーズを使用)、「英国産チェダーチーズ&ハム」の4種のピザ&世界10種のプレミアムチーズの味が堪能できます。

 そんなピザを試食できるなんて……!イベント当日の東京は気温37度を超えていましたが、会場に急行しました。

 会場に到着すると、記者の待機列にはソーシャルディスタンスを保つために目印が貼られていたり、会場に入る際は検温やアルコール消毒、会場内の記者エリアも間隔を置いてイスが配置されたりしていて、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を十分に講じた上で実施されました。

 イベントが始まると、チーズプロフェッショナル協会の名誉会長で、日本では数人しか持たないチーズに関する勲章や称号を持つ村山重信さんが登場。「ワールド10チーズ・クワトロ」で使用しているチーズの解説や、プレミアムなチーズを使ったピザならではのワインとのペアリングを提案しました。

 事前に「ワールド10チーズ・クワトロ」を試食をしたという村山さん。「ビックリです。世界に、こんな例は無いんじゃないかと思います」と驚いている様子。また、チーズはダメだけど、ピザは好きという人が多いですが、「そこがピザとチーズの関係の面白さ」と語っていました。

 チーズはダメだけど、ピザは好きという人は、村山さんによると、チーズの発酵臭が苦手という人が多いそうですが、「火を加えると、チーズの発酵臭が蒸発し、後に残るのがチーズの旨味。だから、チーズ嫌いな人でも、ピザは好きという人が多い。そして、チーズは他の食材の美味しさを引き出してくれる。これがピザの良いところ」と話していました。

 そして、世界10種のプレミアムチーズの内、希少な4種のチーズ「オランダ産ベームスターチーズ」、「フランス産ミモレットチーズ」、「デンマーク産ブルーチーズ」、「英国産チェダーチーズ」を紹介。

 オランダ産ベームスターチーズは、「塩水に漬ける作業が必ずあり、これが美味しさが持続し、コクに通じる。これはぜひ体験してほしい」と言い、赤ワインや白ワインと合うが、特に白ワインと合わせるのがオススメとのこと。

 フランス産ミモレットチーズは、「これはフランスの中でも特別な熟成法をしている。これは、6か月の長期熟成で、火を入れてもちょうど溶けるチーズになっていて、旨味がじゅうぶんある」とのことで、フレッシュで爽やかなワインを合わせると良いそうです。

 デンマーク産ブルーチーズは、「ブルーチーズの中でも青色が綺麗。塩分も海水より、ちょっと低いくらい。プレミアムセブンチーズに入っている北海道産カマンベールチーズの優しい味にアクセントをアクセントを付け、旨味をプラスしてくれる」と解説。ちなみにこのチーズには、ロゼワインがオススメとのことです。

 英国産チェダーチーズは、「世界で一番多く作られているチーズ」と言い、「このチーズは最初ピザからスタートしたようなチーズで、非常に馴染みがある。これは好き嫌いがないくらい美味しい。このチーズのピザを食べたら忘れられない」と語り、透明感のあるピノ・ノワールが良いのではないか?と提案していました。

 4種類のチーズを紹介していた村山さんは、本当にチーズが好きなんだな……というのが伝わってきて、最初は座っていましたが、だんだん熱を帯びて、いつの間にか立ち上がって、熱く解説をしていました。

 続いては、4種類の希少なチーズにちなみ、オランダ・フランス・デンマーク・イギリス出身のゲストを招いて、「ワールド10チーズ・クワトロ」の楽しみ方として、オランダの「ニクセン」、フランスの「アペロ」、デンマークの「ヒュッゲ」、イギリスの「ハイティー」など、世界のちょっと贅沢な時間の使い方とトレンドを紹介。

 オランダ出身の英会話講師ヘンリー・ポストさんは、オランダで最近取り入れられているという生活習慣の「ニクセン」を紹介。「ニクセン」は、仕事とプライベートを明確に切り分け、多様性や変化を合理的に受け入れる国民性を背景に、「何もしない」をあえて選択するリラックス法。「日本人は毎日忙しく過ごしているので、ニクセンを実践して、ピザを食べてほしい」と話していました。

 フランス出身で日本の情報を発信するサイト「ICHIBAN. JAPAN」を運営しているギヨーム・ジャマルさんは、フランスの新習慣「アペロ」を紹介。これは、ディナーの前に行う“ちょい飲み”文化のことで、おつまみとお酒を片手におしゃべりを楽しむスタイル。あくまでも夕食までのつなぎで、軽く1~2杯程度楽しんだら、家族の待つ自宅で夕食を取るのだとか。「日本人も、今は外でアペロはできないが、自宅に友人などを招いて、アペロの時間にピザを食べて、そのまま夕食を楽しんでも良い」と語っていました。

 デンマーク人の父と日本人の母を持つ、ライフスタイル&インテリアマガジン「BO BEDRE JAPAN」代表のレオン・エスベン・オオタさんは、スローな時間を楽しんだり、そのための環境を整えたりする「ヒュッゲ」を紹介。自分の好きなインテリア、自分の好きな照明など、自分の好きな空間の中で、自分のスタイルでピザを楽しむことをすすめていました。

 イギリス出身でライターや写真家として活動するロバート・マイケル・プールさんは、労働者階級発祥の「ハイティー」を紹介。これは、労働を終えた後に一日の疲れを癒やすしっかりした食事の時間のことで、夕方から夜にかけて軽食や肉・魚料理と一緒に紅茶やお酒を楽しむのだそうです。プールさんは「ハイティーとワールド10チーズ・クワトロはとても合う」と言い、ぜひ楽しんでほしいと言っていました。

 そして、いよいよ「ワールド10チーズ・クワトロ」の試食。試食ブースには、「オランダ王室御用達ベームスターチーズ」、「フランス産ミモレットチーズ&シュリンプ」、「プレミアムセブンチーズ」、「英国産チェダーチーズ&ハム」の4種のピザが用意。それを1切れずつ取り、ミニ「ワールド10チーズ・クワトロ」の出来上がり。

 まずは「オランダ王室御用達ベームスターチーズ」から。ベームスターチーズの他に、パンチェッタやチェリートマト、バジルなどが入っているのですが、ベームスターチーズのまろやかな甘みがgood!さすが、ワールドチーズチャンピオンシップで金賞に輝いた味です。

 続いて「英国産チェダーチーズ&ハム」。こちらはチェダーチーズとハムの他に、マッシュルームも入っています。チェダーチーズのクセの無い風味、それでいてコクがあり、これぞピザという感じで美味しかったです。

 「プレミアムセブンチーズ」は、前述しましたが、デンマーク産ブルーチーズ・北海道産カマンベールチーズ・イタリア産ボッコンチー二・アメリカ産モッツァレラチーズ・ニュージーランド産パルメザン・オーストラリア産ゴーダチーズ・オーストラリア産チェダーチーズを使用しており、チーズを思う存分に楽しめるピザ。手に持った瞬間からチーズの香りが漂い、口に入れると、チーズの風味が体全体に行きわたるような感じで、チーズ好きには堪らないのではないでしょうか。

 最後は「フランス産ミモレットチーズ&シュリンプ」ですが、6か月間長期熟成されたミモレットチーズが、エビとアスパラの旨味を引き出していて、美味い!筆者はこれが一番美味しいと感じました。これなら1枚食べても全然OKです。

 この4種類のピザが1度に味わえる「ワールド10チーズ・クワトロ」。試食だったため、少ししか食べられませんでしたが、1枚を1人で食べたい!と、強く思いました。

 その後、会場では一般のお客さんを招いて、フードスタイリスト&フードコーディネーターの小坂桂さんによる、自宅で手軽に取り入れられるテーブルコーディネートの体験会も開催。参加者たちは、先ほど登壇した4人の外国人ゲストのアドバイスも聞きながら、楽しそうにテーブルをコーディネートし、「ワールド10チーズ・クワトロ」を堪能していました。

取材協力:株式会社ドミノ・ピザ ジャパン

(取材・撮影:佐藤圭亮)