子どもの頃、親が作った料理で「大好きでいくらでも食べられた」というメニューはありますか?出された分では足りず、親が食べている分を譲ってもらったという記憶がある方もいると思います。

 そんな時決まって言われるのが「もうお腹いっぱいだからあげる」という言葉。これは子どもにお腹いっぱい食べてほしいから、という親の気遣いと気付けるのはもう少し大きくなってからでしょうが……実情は更に違った理由があったのかもしれません。

「お母さんもうお腹いっぱいだから後はあんた達で食べり」と言って唐揚げを譲ってくれるのを母の愛だと気がつくのにずいぶん時間がかかったけれど自分が作る側に立ってみると「26個で4人いるから………………1ふぉり6っふぉ」とかいいながらジュワジュワいわしてるのでママもこれだった可能性でてきた

 ツイッターでこのようにつぶやいたどんぷくさん(@donpuku)。どんぷくさんは現在家族と暮らしており、基本的に毎日の食事の用意はどんぷくさんが担当しているのだそう。

 特に唐揚げは家族に好評で、よく作る定番のメニュー。ひとり6個計算とすると必要なのは24個……のはずですが、あくまでも「火が通っているかの確認用」に2つ余分に揚げているのだとか。ちゃっかり唐揚げを頬張りながらしゃべるセリフに思わず笑ってしまいます。

 いざ自分が作る側に立って気付いてしまった、「親から子への気遣い」の真理。自分の分を譲ってくれるのはもちろん優しさもあるのでしょうが、実は味見と称して多く食べており、食事の際はもうお腹いっぱいになっていたからなのかもしれません。

 投稿の返信欄には「作ってる途中の味見と言う名のつまみ食いは料理してる人間の特権ですからね」「揚げ物はだいたい終わる頃にはおなかがいっぱいになってる謎」と、どんぷくさん同様、食べる側から作る側になった方から共感のコメントが多数寄せられています。

 ちなみにどんぷくさん自身は確認用2個+食事用6個の計8個をしっかり食べたとのこと。家族に人気の唐揚げですが、一番楽しみにしているのはどんぷくさん自身なのかもしれませんね。

<記事化協力>
どんぷくさん(@donpuku)

(山口弘剛)