■猫のダヤンらがお出迎え!
「猫のダヤン」は、もともと原作者の池田あきこさんが創設した革工房「わちふぃーるど」のシンボルマークとして1983年に誕生したキャラクター。そのかわいらしい外見とファンタジックな世界観で人気を得て、これまでに絵本や小説、画集、漫画、テレビアニメなど、さまざまなメディアで展開されてきた。今回の展覧会は、その誕生35周年を記念して開催されるもの。
会場入り口をくぐると、いきなりダヤンとその仲間たちがお出迎え。わちふぃーるどの中心街タシルにあるハビーの酒場で仲間たちとお茶しているところのようだ。
原作者の池田さんによると、今回の原画展では段ボールアートにこだわっているそうで、入り口ゲートの作品も段ボールにアクリル絵の具で描かれていた。会場の壁に展示されている原画も、一部は段ボールで作られた額縁に収められているので、作品を鑑賞する際は横から覗き込んでみるとより楽しめるかも。
原画のほかにも、羊皮紙に描かれたわちふぃーるどの地図や、初期の絵本作品、手描きスケッチなど見どころはたくさん。革で作られたジオラマや、ダヤンとお菓子をモチーフにした立体像(リード横画像参照)、ダヤンが飛び回るプロジェクションアート、フランスの伝統的な人形劇「ギニョール」の職人が制作したパペットなどもあり、本当にダヤンたちがいる魔法の世界に迷い込んでしまったかのような気分になる。
ちなみに、10月17日と19日には、閉場した後の20時からナイトギャラリーが開催され、そのパペットを使った寸劇「ダヤンとマーシィ、パイの取り合い」の上演(定員制、事前にチケットの購入が必要)も行われるそうだ。
■作中に登場する広場をリアルに再現
このほか、会場にはダヤンたちがお祭りを楽しむ「タシルのお祭り広場」を再現したスペースも。この広場、空の様子がプロジェクションマッピングで刻一刻と変化するようになっており、ダヤンたちと一緒に雨に降られたり、虹や花火を見上げたりすることができる。フォトスポットにもなっており、自由に撮影できるので、作品のファンの人はぜひ来場記念に撮影してみて!
物販コーナーも用意されており、合計約800点もの関連グッズが販売されている。ぬいぐるみや革トランク、時計、バッグ、ステーショナリーなどの展覧会オリジナルグッズも約20点あるので、ファンの方はお見逃しなく!
■イベント情報
猫のダヤン35周年 ダヤンと不思議な劇場 池田あきこ原画展会場:松屋銀座8階イベントスクエア
「猫のダヤン35周年 ダヤンと不思議な劇場 池田あきこ原画展」公式ページ
(c)Akiko Ikeda/Wachifield Licensing, Inc.