『ポケモン ソード・シールド』リーク絡みで訴訟発生 しかし犯人の正体は……?

『ポケモン剣盾』リーク絡みで訴訟発生

 ザ・ポケモン・カンパニー・インターナショナルが、ゲーム情報をリークした人物を追求するために、米国ワシントン州西部地区連邦地方裁判所で訴えを起こしたことが分かった。

リリース前の戦略ガイド画像がDiscordと4Chanにアップ

 『Forbes』は「『ポケモン剣盾』の秘密をリークしたのは誰?」という見出しで報じた(参考:https://www.forbes.com/sites/thomasbrewster/2019/11/25/who-leaked-sword-and-shield-secrets-pokmon-lawyers-want-to-catch-em-all/#22a3b289751f)。

  ポケモンはリーク訴訟でDiscordと4Chanのユーザーを追跡している。ポケモン・カンパニーは、『ポケットモンスター ソード・シールド』戦略ガイドから、これまでに見たことのないポケモンの画像が投稿されたことに憤っており、リークした人物を新たな訴訟で追求する構えだ。

 ポケモンのリークは11月1日に始まり、画像はFacebook、Twitterといったソーシャルメディアでも共有された。米シアトルの弁護士事務所Perkins Coieは「リークがポケモン社に回復不可能な損害を与え、裁判で証明される金額の損害賠償を受け取る権利がある」と記している。

 被告になると思われる人物は、画像を提供した者、画像をオンラインで投稿した者を含む4人だという。

 一方『Polygon』は、被告は3人だと伝えている。情報が錯綜しているが、それもそのはず。訴えているポケモン・カンパニーも、リークした人物の実名までは判っていないからだ(参考:https://www.polygon.com/2019/11/25/20982094/pokemon-company-sword-shield-lawsuit-discord-leaks-strategy-guide)。

 犯人らはDiscordで情報を共有し、世界中のゲーマーにリークした。画像をリークしたアカウントは特定出来ているにもかかわらず、このプラットフォームは匿名で投稿できるため、訴訟を進めるには、投稿した人物を特定する必要がある。ユーザーの正体を追及するには、裁判所の力を借りなければいけないというわけだ。

ポケモンの徹底したセキュリティ対策が決壊

 ポケモン・カンパニーが、情報を安全に保つために行っているセキュリティ対策は、かなり徹底されたものだ。従業員は身辺チェックを受け、ファイルは安全なコンピューターに保存し、それらのファイルへのアクセスを制限。下請けや製作ベンダー等、ゲームへのアクセスやその情報がある人は皆、秘密保持契約に署名する必要がある。

 先述した『Polygon』の記事にて、ポケモン・カンパニーの弁護士は「適切なセキュリティ・クリアランスを持つ製作施設の従業員のみが製作プロセス中に戦略ガイドにアクセス出来る。セキュリティで保護されたエリアへのアクセスが許可されている人は、携帯電話やカメラを持ち込むことは許可されない」とコメントしている。

 しかし、その過程で戦略ガイドのリリース前に何かがうまく機能しなかったようだ。ポケモン・カンパニーは、画像がオンラインで投稿された後、迅速に反応し、損害を軽減させるために削除要求を行ったが、ハッシュタグ「#GameFreakLied」により、リーク情報は、アメリカ全土でトレンドになり始めた。

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