■はじめに これまでの勉強会を振り返ったうえで、今後は JIS X 8341 (高齢者・障害者等配慮設計指針 - 情報通信における機器・ソフトウェア・サービス)を取り上げることとしました。 JIS X 8341 というとき、よく知られているのは第3部にあたるJIS X 8341-3、通称「ウェブコンテンツJIS」であろうかと思います。これはWebサイトやサービスのアクセシビリティにまつわる指針で、2004年に策定され、現在、第1部にあたる JIS X 8341-1 と併せて2010年8月の改正に向けて作業が進められています。 JIS X 8341 は、高齢化社会を迎えた日本において、わたしたちが今後まず参照すべき指針です。準拠するための具体的な実装方法や試験方法などについてはWCAG2.0各文書との整合がはかられ、国際的な協調も視野におかれています。
WCAG勉強会@関西では、 JIS X 8341 と WCAG2.0 を包括的に学ぶことを通じて、アクセシビリティのよりよい理解と実践をめざします。
■概要 JIS X 8341-3 のガイダンス、およびグループワークのもとでケーススタディを隔週・2日間で構成します。 ケーススタディでは対象となるWebサイトを定め、構築と運用に関する指針を策定すること、および、それを実証するための試験方法について考えます。 準拠する版は、JIS X 8341-3 改正原案(以下レビュー版)とします。 福祉・保険・医療情報 - WAM NET(ワムネット)を対象サイトとし、「このサイトのリニューアル提案依頼を受けた」という想定のもとにケーススタディを進めます。お客様の要望は「JIS X 8341-3への対応をしたい」です。