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開催終了第1回マイノリティ・ドキュメンタリー映画祭

詳細

2012年04月13日 15:38 更新

 「部落」「女性」「ゲイ」。さまざまなステレオタイプで眼差される機会の多い「マイノリティ当事者」としての立場を意識しながらドキュメンタリー映画を製作してきた監督3名で、第1回マイノリティ・ドキュメンタリー映画祭を開催することになりました。新作の初上映や、約10年ぶりの上映作品もあります。

 各上映後にはトークを毎回必ず開催し、ゲストを交えたり、それぞれの監督が「マイノリティ視点から発信すること」にこだわってきた中で考えたことや、映画作りを通して「眼差し返した経験」を語ります。

 視点や立場を変えれば誰もが、様々な社会的課題におけるマジョリティであり、マイノリティでもあります。当事者でなければ見えないこと、感じられないこと。非当事者だから見えること、感じられること。そうした思いを交し合う中で見えてくる、次なる地平とは?

第1回マイノリティ・ドキュメンタリー映画祭2012

★タイムスケジュール(開場は上映の15分前)

<5月3日(木)>
●13:30−15:45
『ふつうの家』
(長谷川[上川]多実 2000年/45分)
・上映後トーク「マイノリティの自画像と他者像」
ゲスト:黒川みどりさん
・・・歴史学者、静岡大学教授。被差別部落史が専門。
著書『描かれた被差別部落――映画の中の自画像と他者像』
『つくりかえられる徴―日本近代・被差別部落・マイノリティ』ほか多数

●16:15−18:30
『しみじみと歩いてる』
(島田暁 2010年/68分)
・上映後トーク「わかること、わからないこと」
:主催監督(島田暁、根来祐、上川多実)によるトーク

●19:00−21:00
『そして彼女は片目を塞ぐ』
(根来祐 2001年/57分)
・上映後トーク「当事者がみずから発すること」
:主催監督(根来祐、上川多実、島田暁)によるトーク

<5月4日(金)>
●13:30−15:30
『竜超の現代狂養講座 同性愛とテレビジョン』
(島田暁 2009年/25分)
『震災から1年 被災地 いわきからのメッセージ』
(島田暁 2012年/18分)
・上映後トーク「レインボー・アクションメディアアーカイブ・プロジェクトのこれから」
「災害で明らかになったコミュニティ・ビルディングの必要性」
ゲスト:小澤かおる(レインボー・アクションメディア・アーカイブプロジェクト/JAPANレインボー・エイド)

●16:00−18:30
『らせん』
(根来祐 2012年/90分)
・上映後トーク「『いい被害者』でなくてもいい」
ゲスト:岡崎妙子(「銀蔵セクハラ裁判」原告ほか)

●19:00−21:00
『ふつうの家』
(長谷川[上川]多実 2000年/45分)
・上映後トーク「上映活動を通じて感じたマイノリティ/マジョリティ視点」
:主催監督(上川多実、島田暁、根来祐)によるトーク

入場料:1プログラム1000円
■1日通し券:2500円 ■全プログラムパスポート:4500円
(チケットはすべて当日、会場受付で販売します。)

会場:なかのZERO視聴覚ホール
・・・JRまたは東京メトロ東西線の中野駅南口から新宿方面線路沿い徒歩8分。
なかのZERO本館地階。
http://www.nicesnet.jp/access/zero.html
東京都中野区中野2-9-7。TEL:03-5340-5000(代)

主催者問い合わせ先:「マイノリティ・ドキュメンタリー映画祭実行委員会」
akaboshi07@gmail.com


★上映作品紹介(上映順)

●『ふつうの家』
(監督:長谷川[上川]多実 2000年/45分/DV。3日13:30、4日19:00上映)
・・・部落解放同盟の専従職員として解放運動の先頭に立つ両親を持つ多実は、幼い頃から“解放運動家の娘"を演じてきた自分に苛立ちを覚えていた。「運動は構わない。しかし、それを家庭に持ち込んで欲しくない。私は普通の家に住みたい」そう思った彼女は、“居間では解放運動の話題を口にしない"というルールを作る。だが、それは暫くすると破られ、多実は自分や家族を見つめ直す為に家を出る。
・映画美学校主催『1st Cut』ドキュメンタリープログラム、森達也の夜の映画学校、<ヤマガタ+>映画祭「にっぽん新・記録宣言!」上映。

●『しみじみと歩いてる』
(監督:島田暁 2010年/68分/DV。3日16:15上映)
・・・2006年10月から、大阪の御堂筋を性的マイノリティとその友人たちが歩く関西レインボーパレード』に通いながら出会ったレズビアン、 ゲイ、MtFトランスジェンダー、FtMトランスジェンダーそれぞれの日常生活、それぞれの違い、家族へのカミングアウト、仕事場や人間関係における葛藤や喜びを描いたドキュメンタリー。ゲイである監督の視点からまとめた。
・第2回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル奨励賞受賞。青森インターナショナルLGBTフィルムフェスティバル、愛媛LGBT映画祭上映。
・YouTube予告編
http://www.youtube.com/watch?v=Ycq89fpNxKw

●『そして彼女は片目を塞ぐ』
(監督:根来祐 2001年/57分/DV。3日19:00上映)
 摂食障害という依存症の世界を、当事者の目で追いかけたもの。監督本人が摂食障害を抱えているがその視点から社会をとらえる。
 家族制度や大量消費社会、性差別社会が個人に及ぼす影響をつぶさに読み取っていく。
・山形国際ドキュメンタリー映画祭2001日本パノラマ上映。

●『竜超の現代狂養講座 同性愛とテレビジョン』
(監督:島田暁 2009年/25分/DV。4日13:30上映)
・・・1990年代。民放とNHKで3つの同性愛関連番組を担当したテレビディレクター・佐藤安南さんにインタビュー。1995年4月から1年間にわたってNHKで放送される予定だった「真夜中の王国・サンクチュアリ」の放送が、1回で打ち切られてしまった事件の真相が語られ、マスメディアによるマイノリティ描写の問題点が浮上する。
・第17回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭上映。
・YouTube予告編
http://www.youtube.com/watch?v=mFjXq56myLs

●『震災から1年 被災地 いわきからのメッセージ』
(監督:島田暁 2012年/18分/DV。4日13:30上映)
・・・2011年の3月11日以降、津波による甚大な被害と福島第一原子力発電所の事故により、大混乱に陥った福島県いわき市。同市を拠点に活動を続ける「gid.jp-日本性同一性障害と共に生きる人々の会」南東北支部の人々が直面する現実を、交流会やインタビュー取材を通して記録。
・GID(性同一性障害)学会第14回研究大会にて上映。

●『らせん』
(監督:根来祐 2012年/90分/DV。4日16:00上映)
 この作品には新卒採用予定だった企業の社長から性暴力を受けて裁判を起こした人、公共の場、路上を生活の場にしている女性、ブラック企業でくりかえしセクハラとパワハラを受け働くのが怖くなった女性・・・など様々な立場の人々が登場する。監督本人が受けた性被害体験をふりかえりつつ男性優位社会の中での被害者への二次加害に焦点をあて、回復とは何か?尊厳と自尊心を取り戻すとは何かについて問いかける。複数の女性達の体験とそこから生まれた言葉がお互いに影響を与えつつ折り重なっていく様を記録している。
・この映画祭が初上映となります。


★監督プロフィール

●上川(長谷川)多実
・・・映画美学校在学中の2000年に「ふつうの家」を制作。現在は映画制作からは離れ、都内で子育て中。部落問題をはじめとするマイノリティについて生活者の視点から考え、動いていくことがライフワーク。部落問題の講演やブログ「いーこんこん あやこんこん」、ウェブサイト〜「わたし」から始まる「部落」の情報発信サイト『BURAKU HERITAGE〜』などでのんびり活動中。
http://www.burakuheritage.com/

●根来祐(ねごろゆう)
・・・岡山県倉敷市生まれ。二十歳から十年近く摂食障害を経験。数年自助グループに参加。映画、テレビドキュメンタリーの仕事を経てフリーに。97年に依存症をテーマに短編を三本制作。01年に摂食障害を扱った長編ドキュメンタリーを制作。祖母、母、自分の世代の労働とライフスタイルを並べた「her stories」などがある。消費と依存、モラトリアムと成熟拒否、身体、サブカルチャーにおける女子文化、労働行政と移民政策など様々なテーマで作品制作を続けている。

●島田暁
・・・2005年より「akaboshi」名義でブログ『フツーに生きてるGAYの日常』を開始。YouTubeと連動しながら主に日本のセクシュアルマイノリティに関する情報を発信。2007年『No Border〜世界のLGBTからのメッセージ』(尾辻かな子さんと共同監督)、2009年『竜超の現代狂養講座 同性愛とテレビジョン』。共に東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映。2010年「石原都知事の同性愛者差別発言に抗議する有志の会」共同呼びかけ人。翌年、集会やデモを行った後に改名した「レインボー・アクション」代表。2011年、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルで『しみじみと歩いてる』奨励賞受賞。

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  • 2012年05月03日 (木) 〜4日
  • 東京都 なかのZERO視聴覚ホール
  • 2012年05月03日 (木) 締切
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参加者
1人