『帰郷−小川紳介と過ごした日々−』（２００５／４１分／ＤＶ）

山形県上山市にある小さな部落、牧野村。かつてこの村に、映画制作集団小川プロダクションが約20年にわたり住み着き、稲を育て、共同生活をしながら映画を制作した。長年、助監督として小川プロを支えた飯塚俊男さんにとって、小川プロでの生活、監督小川紳介と過ごした日々は何であったのか。村人にとって、小川プロは何であったのか。一人一人の心に残る小川プロの幻影。思い出を語る人々の姿から、現在の人々の生を記録する。

監督：大澤未来・岡本和樹／撮影：岡本和樹／録音：田中絵里
出演：飯塚俊男・木村迪夫・木村シゲ子・漆山輝彦・花屋義男・木村正喜
木村ミツ・木村義廣
　　※山形国際ドキュメンタリー映画祭２００５上映

「小川紳介をめぐる伝説を　被写体となった古屋敷村、牧野村の農民たちの視点から切りとろうとした新しいアプローチが瑞々しい。小川プロとの祭の喧騒が去った後、村人たちの心にぽっかりとあいていた静謐な空虚をこの映画は静かに垣間見せてくれる。」
（佐藤真：映画監督）


「映画監督・小川紳介は、山形県上山市牧野という＜ふるさと＞を、太古からの残響、数百年前から伝わる反骨の血、数十年前に遡及する水の物語によって賦活した。いまは瞑り、心のなかで＜ふるさと＞となった小川さんと、ひとびとはいかに対話するのか。記憶をめぐる旅を、このドキュメンタリーは、鮮やかに写しとっている。」
（鈴木一誌：映画批評家・グラフィックデザイナー）



下記のイベントの一環として上映いたします。

パンフレットには浅沼幸一（土本・小川作品の録音・整音）さんとの対談・
元小川プロダクション・加藤孝信さんの文章も掲載いたします。

よろしくお願いいたします。

『もうひとつのヤーチャイカ』完成記念：岡本和樹特集上映会
http://www.neoneoza.com/program/okamoto_kazuki.html


『もうひとつのヤーチャイカ』

写真映画『ヤーチャイカ』http://yah-chaika.com/の制作者４人（監督：覚和歌子・谷川俊太郎、写真：首藤幹夫、音楽：丸尾めぐみ）を巡るドキュメンタリー映画。『ヤーチャイカ』のテーマにある宇宙的な感覚と日常の時間との呼応を、制作者達の日常性の中に見つめた作品。

監督（撮影・編集・音楽）：岡本和樹

出演：覚和歌子・谷川俊太郎・首藤幹夫・丸尾めぐみ

「岡本さんは＜メーキング＞の実際のプロセスを記録する気は、始めからなかったのかもしれない。何かを創ろうとする人間の内面からの動き、過去につながり未来を気にかけているその姿を記録するのがメーキングだと、彼は信じているのではなかろうか。回り続けるビデオカメラによって記録されている沈黙の時間の多様性に、岡本さん自身の内面が現れているし、その時間はまた観る者の意識下に問いかけて、彼らをも＜メーキング＞に参加させるのではないだろうか。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　谷川俊太郎
　　　　　　　　　　　　（上映パンフレット収「微妙な揺らぎの記録」より）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


プログラム
A：『もうひとつのヤーチャイカ』（２００９／１１５分／ＤＶ）

B：『世界の涯て』（２００７／ＤＶ）
（寺山修司主宰[演劇実験室・天井桟敷]の元劇団員１７人の現在を追ったドキュメンタリー映画。）　
第１部「過去〜市街劇を巡って〜」（８２分）
（最も過激だったとされる演劇の実験：市街劇と何だったのか）
＜休憩１５分＞　
第２部「現在〜市井にて〜」（９７分）
（市井で生きる彼らの現在とは）
　　監督（撮影・編集）：岡本和樹
　　出演：稲葉憲仁・大貫眞・小野正子・河田悠三・工藤麻屋・栗原功
小暮泰之（幻一馬）・佐々木英明・佐々田季司・関登美子
外川哲三・高橋咲・竹永敬一・藤原薫・広瀬隆平・森崎偏陸

C：『帰郷−小川紳介と過ごした日々−』（２００５／４１分／ＤＶ）
　（小川プロダクションが山形県牧野村で行ったことは何だったのか。
今も続く元助監督の苦悩や村人達の想いを記録した作品。）
監督：大澤未来・岡本和樹／撮影：岡本和樹／録音：田中絵里
出演：飯塚俊男・木村迪夫・木村シゲ子・漆山輝彦・花屋義男・木村正喜
木村ミツ・木村義廣
　※山形国際ドキュメンタリー映画祭２００５上映

　 『ろっけんろうどを行くよ』（２００６／１２分／ＤＶ）
（あがた森魚の脳髄を映像化しようとした試み。）
演出：岡本和樹／撮影：あがた森魚
　※第一回・鎌倉映像フェスティバル　優秀賞
　　＜上映後トーク：岡本和樹＞

D：『月刊日記映画：もっちょむぱあぷるへいず』
２００７年４月号（８０分／ＤＶ）
　 ２００７年６月号（５５分／ＤＶ）
（あがた森魚が日々ハンディカムで撮りためた映像を、岡本和樹が編集し、毎月月刊映画として上映した試み。個の日常を記録し、その断片を積み重ねることから世界を捉えようとした作品。５８歳時のあがた森魚、等身大の生き様の記録。）

※2月号：イメージフォーラム・フェスティバル２００８上映
監督：あがた森魚・岡本和樹／撮影：あがた森魚／編集：岡本和樹
<トーク：あがた森魚×岡本和樹／あがた森魚ミニライブ>
＜終了後：＋１０００円　（食事付き・飲み物別料金）打ち上げ参加可＞

上映スケジュール
７月３１日（金）　　　　　　　　　　　＜７；００〜＞　A
８月　１日（土）＜１：００〜＞　B　　＜７：００〜＞　A
８月　２日（日）＜１：００〜＞　A　　＜６：００〜＞　C
８月　７日（金）　　　　　　　　　　　＜７：００〜＞　A
８月　８日（土）＜１：００〜＞　B　　 ＜７：００〜＞　A
８月　９日（日）＜１：００〜＞　A　 　＜５：００〜＞　D

※全回：特製パンフレット付き：
（寄稿）谷川俊太郎：田中未知：あがた森魚：佐藤真：首藤幹夫：加藤孝信…など＜予定＞
（対談）岡本和樹×浅沼幸一（土本典昭・小川紳介作品などの録音・整音）
×竹内万里子（写真評論家）
×楜沢健（文芸批評家）…など＜予定＞

入場料：A・B・D：１５００円 ／C：１０００円

各回：限定４０人：予約制
ご希望の方は：希望日：作品名：お名前：ご連絡先を明記の上
o-kazuki@xj9.so-net.ne.jpにご連絡ください
（E-mailの無い方は、090-1420-4490にお問い合わせください）
会場：スペースneo　（neoneo坐）
http://www.neoneoza.com/
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町2-10-13御茶ノ水ビル1F
都営新宿線「小川町駅」・千代田線「新御茶ノ水駅」・丸ノ内線「淡路町駅」
B5出口より徒歩1分、JR「御茶ノ水」駅・聖橋口より徒歩5分



※同時企画：『もうひとつのヤーチャイカ』スチール写真展示（無料）
期間：７月１日〜８月９日（予定）
☆７月２３日（木）トークイベント
『写真と映画を巡る対話』　岡本和樹×首藤幹夫　料金：５００円
　　開場１９：００　開演：１９：１５〜（約１時間予定）
写真映画『ヤーチャイカ』の写真家・首藤幹夫を迎えて、写真と動画の問題を、数数の撮影秘話を交えながら語る。
場所：ＧＡＩＡお茶の水店：３Ｆ・みみをすます書店 (or ４Ｆ：ギャラリー)　
http://www.gaia-ochanomizu.co.jp/guide/shop_ochanomizu.html（ＧＡＩＡお茶の水店）
http://mimiwosuma.exblog.jp/i2/(みみをすます書店)
問い合わせ：同上