ぜってぇ
開催終了新井さん試合
詳細
2008年04月08日 02:15 更新
メインイベント8回戦
東洋太平洋Ｓウェルター級15位・日本Ｓウェルター級5位
新井恵一選手(高崎)
×
東洋太平洋Ｓウェルター級7位・日本Ｓウェルター級12位
音田隆夫選手(一力)
東洋太平洋Ｓウェルター級15位・日本Ｓウェルター級5位
新井恵一選手(高崎)
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東洋太平洋Ｓウェルター級7位・日本Ｓウェルター級12位
音田隆夫選手(一力)
コメント(14)
2008年05月31日 00:33
●1R音田が勢いよく飛び出した。ヨネクラ重量級相手の出稽古で磨き抜かれた強烈なボディブローが決まるも新井まったく動じず。大きく強いフックを繰り出し続ける音田。一分をすこし出て新井がコローンと転がる；一回目のダウン、だがコローンとすぐに起き上がる。新井斜め下のスタンスからガード慎重ながらも的確かつ鋭いストレートを見舞う。冴えている！新井は前回よりも格段に力量に磨きがかかっていた。●2R立ち上がり腕をブンブン不振り回し威嚇する音田。しぶとく食いついていく新井。パンチは両者ともに凄まじく重くそして早い！2分53秒音田激しいバッティングにより額をカット●3R腹へ鋭い一撃を執拗に差し込み続け、弱るのを待つ音田に対し一瞬の隙をついて頭部への精密なストレートを繰り出し始めた新井。音田の足が鈍る。両者ともに卑しい盗み打ちは一切なし正面堂々の高貴なる決闘。リングサイドの重量級好きたちは恍惚ウットリと二人を見上げている●4R音田序盤から飛ばす。渾身のフック！ もてる力を振り絞る。対する新井は刺繍のように細かな運針具合、堂々4位の実力を誇示する。たぎる力と力がもつれ絡まる。レフリーがそれを必死に解く。またもつれては解く繰り返し。レフリーの声がかすれ枯れ始める。
●5R新井が音田をロープに詰める場面が多くなる。しかし音田クリンチは一切しない。その期に及んでもなお閃光のようなフックを繰り出しはじめ音田健在を見事にアピール、会場は湧き返る。音田、絶対に奪い取る！という決意を示す。体の押し強さで中央に回転し躍り出る。鋼鉄のようなふたつの背筋が弾き出しあう凄まじい力が音をたててぶつかっては砕けてまたぶつかり続ける…●6R音田元気いっぱいにボディブロー突っ込んでいく。二人とも全く倒れない。すでに意志の力だけがこの男たちをここに立たせている。なぜ立っていられるのか？？？拳の交点のみが二人を支えている…あぁなんというボクシングであるか？まさに重量級ならではの醍醐味●7R音田強烈なストレートで先攻鮮やかでダイナミックなリズム。不死身ぶりを示す新井は粛々と守りそして攻める。このような手堅さも立派な武器、その技術はドンドン研ぎ済まされていく。巧みさでは新井のほうが達者な印象。しかし音田のワイルドで伸びやかな動物的戦闘ぶりに会場沸きかえる…50秒新井バッティングにより目上カット。ゴング鳴り座った途端に音田の額から血がセキを切って溢れる。血流さえも自らの強い意志でコントロールしている●ラストラウンド！一歩も引かぬ両者。命知らずとはこのこと？ひたすら前へ前へと極限までに引き絞ったそのカラダで果敢に飛び込んでいく。すこし長身かつリーチ長い音田が低い構えの新井に徹頭徹尾振り下ろしはじめあと51秒というところで新井まさかのダウンしかし男の意地・ど根性！立ち上がり猛攻する。
音田のラッシュに新井が前方にスリップ、再び立ち猛ラッシュ！音田もトドメの仕事に入る…そしてゴング。すぐにイスに腰かけた新井に対し四方に向けニコニコとガッツポーズをしてまわる音田●判定により音田勝利。それでもこの素晴らしいファイト観る者に無限の勇気を与えてくれた。焼けちぎれるようなたぎるような熱い印が、今宵人々の心にイニシャライズされる。その刻印は永遠に消えない
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