秋の澄んだ空に、昴がとてもきれいですね。

今年は、三度の月食（12月21日に久しぶりの皆既月食があります）や国際宇宙ステーションで活躍した野口さんや山崎さん、イトカワから帰還した‘ハヤブサ’、秋の空を横切るハートレー彗星など宇宙の出来事がたくさんありました。
それぞれ、私たちを包む宇宙の脈動を肌で感じるときでした。

21世紀は、よく人類史が宇宙に開かれていく時代といわれます。
宇宙から地球を見る体験をする人もこれから確実に多くなるでしょう。
そして、宇宙からこの生命を宿す星ｰ地球を見ると、私たちの命や精神に対する思いは根底から変わるのではないでしょうか。

この宇宙の視点から、物事を思うことを、永年の間に佐治先生から教えていただきました。
国際宇宙ステーションから地球の夜を見ると町の灯が宝石をちりばめたようにまばゆく輝いています。
私たちの命もきっとあのような輝きを放つものとなるのでしょうね。

今年もまた、恒例の佐治先生のX'mas レクチャー を催させていただきますことを
嬉しく思います。

よろしければ、ぜひお越しくださいませ。

P.モーツァルト　西岡範男　拝

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

１２月１１日（土）【 スプ〜ン博士の X'mas レクチャー 】
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　　　　　　　 生 死 の 境 を 超 え て い く も の 　　　　

お話　佐治晴夫 先生


壮麗な音楽にも似て美しい、宇宙の根本原理である '1/f ゆらぎ’の世界的な権威、佐治先生の二十数年に及ぶ P.モーツァルトでの X'mas レクチャーの集大成のお話会です。


私たちの身の回りのすべてのもの事は、手のひらに落ちた雨のひとしずくさえ、宇宙の中の…天の川銀河の中の…太陽系の中の…そしてこの地球のすべての力が調和して、広大な宇宙の生地の上に紡いだ模様のようなものです。

きらめく朝露を透かして、遙か宇宙空間にある太陽や壮大な地球の公転・自転、潮流にうねる大海原や、悠々と旅する大気の働きが生き々きと見えてきます。

存在する全てのものは.宇宙 (Universe) の外には在り得ず、’世界内存在’です。
小石も花も生き物も人も星も銀河も、一粒の光の姿をした赤ちゃんから、137億年という途方もない営みをかけて成長した宇宙（Cosmos）の体の中の一粒の細胞のようで、互いに手をつなぎ響き合います。

そして、それぞれの細胞がその役を果たせば、人の歌うことを成就するように、いつかは宇宙が何事かを成就することに繋がるのでしょう。

宇宙が、その進化の矢の切っ先きである今に、自らを内側から見つめる瞳とその流れゆく先を思う“考える葦”を創ったのには、訳があるはずです。
きっと、人のこの小さな頭蓋の中の未踏の領域に、宇宙が成就せんとする何ものかの反映が託されていることでしょう。

そして、その深い水底から立ち昇る水泡が意識の水面にはじけて水紋が広がる時に、人は宇宙の意志に支えられて『美しい！』と思うのでしょう。


金子みずずさん や まどみちおさんの物事を見つめる優しくて大きな詩的ヴィジョン、　　幽玄能でシテの死者とワキの生者がともに創る‘妙’の世界、　　広島原爆の慰霊碑にも刻まれている、有名なアインシュタインの関係式‘ E=mc² 'と般若心経について、　日本武尊（やまとたけるのみこと）の陵墓の天と地が呼応するかのように穿たれた白鳥座を見つめる窓のこと…

湧き出ずる泉のように語られる佐治先生の言葉から、青天の霹靂のごとくインスピレーションが頭の中を駆け巡ります。
そして生死の境を超えてゆくもののあることを教えられます。


* 宿泊費＋X'mas レクチャー　　￥１３０００