この度、友人と共同で「新・前川邸」（'74年竣工）を管理する木下壽子氏をお招きし、建築の継承に関するトークイベントを開催する運びとなりました。場所は渋谷円山町にある住宅、ナチュラルエリップス（遠藤政樹＋池田昌弘設計、2002年）です。
鼎談のお相手は建築史家の村松伸氏と編集者として長年、住宅を見続けてきた松井晴子氏。木下氏には、一度は存続の危機に瀕した「新・前川邸」の運営に携わるにあたり、工夫された点、苦心された点などを伺う予定です。イベント運営上、入場料はかかりますが、少人数限定の機会ですので、ぜひ皆様お誘い合わせの上、公式HPよりご予約を頂ければ幸いです。

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この８月に住宅からレンタルスペースに転じ、第二の生を歩むことになった円山町・ナチュラルエリップス。猥雑な周囲から浮き上がる白い曲面のみで構成された建物です。そんな場所だからこそ、聞きたいトーク＆パフォーマンスのイベントを開催します。優しい入門的な話から、建築に携わる人が唸るような、幅のある内容です。

異なるテーマで３つのプログラム
program１　1300-1530　　「残らない家」　　　　村松伸×木下壽子×松井晴子
program２　1630-1840　　「転じるタテモノ」　　林厚見×糀屋総一朗×大熊健郎
program３　1930-2140　　「３分ライティング」　永島和弘×大岡直美

誰だって見たら絶対入りたくなるマユ型の住宅で、美味しいお茶を飲みながら、建築トークを楽しみましょう。

■開催日　2010年11月23日（火・祝）
■会場　　ナチュラルエリップス(運営：糀屋箱機構)
　　　　　東京都渋谷区円山町7-1
　　　　　http://www.koujiyahakokikou.com/2010/08/24_04.html
■web　　http://www.via-kenchiku.com/
　　　　　公演概要はwebで個別のページにまとめてあります。
■その他　 各回ともに完全予約／入れ替え制、定員16名、入場料1500円
　　　　　　阿佐谷「器とcafe　ひねもすのたり」が出張して提供するお茶付き
　　　　　　小冊子配布
■ニコニコ生放送配信
■問い合わせ　090-9383-5096 (55visio 大石), kaoluka@55visio.net

■■「残らない家」　概要
築27年の林雅子設計の家に住む 村松伸、新・前川國男邸を管理する 木下壽子、長く住まうことを見つめ続ける編集者 松井晴子「住宅の継承」をそれぞれの形で社会に発表しているプレゼンターたちから住み継ぐことの現実を聞き、継承していくためのモチベーションを見つめ直す。

■■「転じるタテモノ」概要
住宅として作られても住宅でなくなることがある。転用という選択に、あなたは真剣に答える準備が出来ているだろうか？東京R不動産を運営する林厚見と、渋谷を中心にレンタルスペースを運営する糀屋総一朗が、ファイナンシャル・モメない鉄則など不動産運営のポイントについてディスカッション。また、ゲストに目黒通りのホテルCLASKAのショップ＆ギャラリーのディレクター・大熊健郎を迎えて、CLASKA再生の物語を聞きながらブランディング、タテモノの再生の秘訣を探る。

■■「３分ライティング」概要
光をデザインしたことはありますか？光源・向き・量などにより無限のバリエーションが可能な建築照明。そのポテンシャルはあなたが思うよりもっと大きなものかもしれません。まずはライティングデザイナー達の光の魔法にかかってみて下さい。簡単なことにも深い理論が潜む、ライティングの世界にハマって頂きましょう！また、地下室と螺旋階段ホールでインスタレーションを行います。

■■各プレゼンターのプロフィールはwebでご確認頂くようお願い致します。