間違いなく手遅れになる

国の規制も口出しもやればやるほど逆行するので
どっちにしてもこの研究者が言う手遅れ状態になるだろう。
親切にも破滅の具体例を描いてくれているんだから
それを既定路線として生活設計をしないといけない。

東京の人口が増えているのはオリンピックバブルで
タワマンがいっぱい建ったから。

いわゆるバブルのころのように横に広がってパンパンになったのでなく、

タワマンで新駅の近辺の上に広がり、
豊洲の更地に林立し、まだ少し余裕があるが
高騰してもう買えない。
買えたとしても独身ならいざ知らず、
子供がいたら豊洲も武蔵小杉も今度は学校に困り、
受験に困る。次にローンと税金に困る。

買ってしまったら不自由で動けないのに買ってしまう人が多いのは、
バブルの一つの特徴だ。
いきなり人口が増えると、必ずブロイラー的になるサービスが出てしまう。
保育園しかり、お受験しかり、人より良い思いをしようとする人の
雑多な競争が起きる。要するにレベルが落ちる。

そして前の60年代、80年代のバブルがはじけたように、
今回のオリンピックバブルもはじける。
オリンピックと通貨切り下げのバブルが二重に来ているから、
かなりの痛手を受けると思われる。

80年代のバブル以降も、都落ちや破産が増えて、結局都内は
ガラガラとなった。

今回も一時的に人口は上がるだろうが、やはり事業の強い根っこを
持たない人はローンや事業の行き詰まりにやられて、
都落ちすることになるだろう。

時代が変われば事業も変わるのだが、ITバブルのように
長い時間かけて変わるのでなく、オリンピックバブルと
アベノミクス（通貨切り下げ＝自国資産の外資への身売り）を
やるとかなりのスピードで上がるが、落ち方も激しい。
ドル円70円、日経5000円割れを予想しているのもそれ。

特に通貨切り下げの影響はひどく、歴史上の国家で、
アメリカまでもが（かなり古い時代だが）債務返済に困って
通貨を切り下げ、インフレ誘導をした結果、
破産状態になって国民の資産を取り上げた。
つまり通貨切り下げをして破産し、国民の資産を奪わなかった国は
いまだかつて歴史上どこにもない。
日本だけが例外となるわけもないので、
早晩影響が出てくるだろうが
オリンピックまでは持たせたいだろうから、
無理をする。
結果想定以上にひどいことになる。
失われた20年どころでなく、
重税の上に失業とブラック化、医療危機食糧危機とハイパースタグフで
30年は超えそうなので、子供は押しなべて戦後の我々の親のように
食うや食わずの大きな苦労をすることになるだろう。
そうなると東京には”国が口出ししない産業”で稼げる人しか居場所はなくなり、

地方はそれなりに居心地のいい時代になるかもしれない。
ITの進展で、私個人は地方で仕事がしたいのだが、
人材は東京にいるので、今のところまだ数年は東京で頑張ることになるだろう。
地方と東京の両方に事業所を構えるのはまだ非効率だ。

いずれにせよオリンピックバブル後に多くの会社が倒産し、
ローンがあるなしにかかわらず肩たたき、放り出される
”あの時代”がより広範囲に大規模で起こるので、
事態はもっとひどくなるだろう。
東京も多いが、地方も多い。
地方創生なんて言って口出ししたから、いざとなると全部国に切られるか
規制でつぶされる。

医療なら年よりは死にそうなのに3か月先の病院を予約しろ、というのが
普通になっていく。

国は目立って口出しすると必ずあべこべのことをやって産業をつぶす。
やってくれと切実に思っているとそれを叩き潰すのが国。
当てにしてはいけない。
そして何か起こると国民が責任を取らされる。
今その前段階が起こり始めている。
分不相応のローンを組むとか、見栄で背伸びするとか、
お隣さんの一歩先を行こうとか、
医者、弁護士になりさえすれば一生安泰とか、
決して油断ないように。

そんな国にも弱点がある。
外圧に弱いこと。


■人口増え続ける東京、高齢化も　研究者「手遅れになる」
(朝日新聞デジタル - 04月14日 15:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5070943