今日も、昨日と同じく、立川断層のハケにかかる城山公園でお昼を過ごした。
移築された古民家の座敷には、雛人形の壇が飾られ、囲炉裏には火がくべられており、あたりには懐かしい煙の匂いが立ちこめていた。
静かな昼下がり。が、しばらくすると、トレッキングシューズを履いたハイキングの集団が大挙して訪れた。近くに座ったおばさんグループから、熱いコーヒーをごちそうになった。
i川太郎が彼女らの相手をしているあいだに(しかし彼は誰とでもすぐ仲良くなる特技を持っているなあ)、ぼくはこっそりと、ベンチの付近で日向ぼっこしている猫に近寄った。
洟を垂らした黒白ぶち猫、片耳がちぎれた白猫、目やにだらけのこれまた白猫、遠くで様子をうかがうスマートなトラ猫・・・・・・
ぼくは手のひらに、持参した煮干しとカリカリをのせて、しばらくじっとしていた。
やがて、警戒を解いた猫どもが、鼻をクンクンひくつかせながら、にじり寄ってくる。鼻先を寄せ合いながら、手のひらのエサをおもむろに食べはじめる。奴らのざらざらした舌の感触がくすぐったかった。
どうやら国立の猫は、あまり人間を怖れていないようである。
さて、昨日のmixiつぶやきに、やや不正確な部分があったので、ここにきちんと記しておく。
「エサをあげたら かたづけましょう」
−猫にエサをあげている方へ−
「カリカリ」や「缶詰め」等を地面に直接置かないでください。
その時に猫が食べる分だけ入れものに入れてあげてください。
食べ終わったら、必ず片づけてください。
キレイにすることで、まわりの方の理解を得られるようにしましょう。
無責任なエサのやり方は猫が嫌われる原因になります。
国立市役所 猫のゆりかご
ポスターの文面を読むと、呻吟した形跡がありありとうかがえる。
ホントはこんな固い文章で、注意を促したくなかったのだろうな。
しかし、飼い主のいない猫を迷惑だと思う住民を納得させるためには、こう書かざるを得ないだろう。
でも、この呼びかけからは、猫に対する真摯な愛情がひしひしと伝わってきた。
国立市の取り組みと、国立市 地域活動猫の会の活動の詳細も、ぜひご覧ください。↓
http://www.city.kunitachi.tokyo.jp/sumai/3504/002438.html
http://nekoyuri.web.fc2.com/about/
それにしても「猫のゆりかご」とは、なんとセンスの良いネーミングだろう。
カート・ヴォネガット・Jrの小説 、「猫のゆりかご(Cat’s Cradle)」から採ったことは間違いない。
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/10353.html
【今日の一曲】
ピンク・フロイドの金字塔『エコーズ』、ポンペイの記録映像より。ぼくがまだ高校生だったころ、
彼らの『雲の影』というアルバムのライナーノーツで、カート・ヴォネガットという(SF)作家の名前を知った。
デイブ・ギルモア(g)が、最近(72年当時)読んだ小説として『スローターハウス 5』を挙げていたのである。
ピンク・フロイドは、フツーに凄くて熱いロックバンドだ。プログレ=小難しいと頭から決めてかからないでね。
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