加賀藩の直臣は、人持組頭・人持組・平士・足軽に大別される。
特に、『人持組頭』=家老職は、
別名を『加賀八家』あるいは『八家』と称され、
各家共、一万石以上の禄高を持ち藩の重臣として、
藩政を取り仕切った。
◆本多家(5万石)・・・ 本多正信の二男政重を家祖とする。
◆長家(3万3千石) ・・・利家が、七尾城主になった際に、与力となった長連龍を家祖とする。長家は、上杉謙信によって滅ぼされた元能登国の守護・畠山氏の家臣。
◆横山家(3万石) ・・・幕府との折衝に活躍した。
◆前田対馬守家(1万8千石)・・・元は、前田家の本家筋。家祖の前田長種の妻は利家の長女幸。
◆奥村河内守家(奥村宗家、1万7千石)・・・前田家代々の譜代の家臣。奥村永福は、越中の佐々成政との末森の合戦での功が有名。
◆村井家(1万5千石余)・・・家祖の村井又兵衛は、利家の尾張時代に家来になった、生粋の『本座者(ほんざもの)』。
◆奥村内膳家(奥村支家、1万2千石)・・・ 奥村宗家の分家。
◆前田土佐守家(1万1千石) ・・・利家の二男利政を家祖とする。 実質的な、八家筆頭の家柄。