Reggie Dokesはデトロイト・アンダーグラウンドのハウス、テクノのベテラン・アーティストと言えるだろう。
中学のころよりハウスやテクノを聞いて、インスパイアされ15歳の時にDJになろうと志す。クラブでプレイするには幼すぎたが、バックヤードやベースメントでのパーティでのDJでも彼にとっては十分だった。カレッジでの友達Cybersoul t.q.e.とパートナーを組み、デトロイト・メトロポリタン・エリアでDJとしての才能を披露していった。
やがて、デトロイト近郊でポピュラーなDJとなり、そのスキルと評判からCanadaのWindsorやOntarioでゲスト・レジデンスDJとして招かれプレイをしていた。この有名なナイト・スポット"The Amsterdam"には、デトロイト・テクノの革新者Derrik Mayがよく来ていた。Derrick MayとReggie Dokesはすぐに友情関係を結び、そしてDerrick MayのもとにDJのアシストをしたり、プロダクションでも手助けをした。
この交友関係がもとでReggie Dokesはアメリカ国内はもとより海外へも知れ渡るようになり、Aton Miller、Kevin Saunderson、 Theo Parrish、Ron TrentそしてStacey Pullen(などの偉大なDJと名を連ねるようになる。Reggieが最初にのめり込んだのはDJだが、次のレベルに昇るべく、プロデュース、ソングライティングを手がけるようになり、リミックスでもKuumba ProjectやNapi Hedzなどにクレジットされるようになる。
そしてReggie Dokes自身が主宰するレーベルPsychostasia Recordingsは、折衷的なバイヴとダウンテンポのアプローチで高い評価を受ける。
そのデトロイトをベースとしたレーベルは、まだ走り出したばかりだが、アメリカやヨーロッパの新しい才能を発見している。
更にPsychostasia Recordingsは視野を広げ、ビデオ・ゲームやコマーシャル、映画などの音楽の制作を試みている。そして、テクノやハウスのみならずHIP HOPやR&Bといったジャンルまで開拓しようとしているのだ。