mixiで趣味の話をしよう

mixiコミュニティには270万を超える趣味コミュニティがあるよ
ログインもしくは登録をして同じ趣味の人と出会おう♪

ホーム > コミュニティ > 本、マンガ > マイミク 0

マイミク 0

マイミク 0

ログインして参加する

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

      『  マイミク0人  』 


   〜ソコニ、カキコンデハ、イケナイ・・・〜





 ネットに夢中になって気付けば真夜中。。

 最近はmixiというSNSにのめり込んでいた。。

 つけっぱなしのTVはいつしか放送が終わり

 画面にはノイズの砂嵐・・・。

 そんなことを気にもとめず、

 相変わらず私はキーボードを叩いていた。

その手はかじかみ、吐く息も白い。。

だが今夜、妙な昂揚感が抑えられない。

真夜中に一人電脳の世界に紛れ込んでいる。


そんな時。。。


いつもはせいぜい足跡を辿るだけの自分が、

足跡も辿り尽くし 新着日記になぜか気が向いた。

昔付き合っていた彼女をふと思い出す。

”もしかして彼女もミクっているのではないか。。?”

彼がネットを始めたきっかけも他でもない彼女であったため、

そんな思いが 去来したのかもしれない...。


彼は新着日記を貪った。

カチカチ…カチカチ…。

キーボードは叩かず、部屋にはマウスをクリックする音だけが木霊し

ていた。

似ている写真、似ているHN、共通している事項のある

プロフィール...

だが、そううまく彼女が見つかるわけもなく。。

自分って寒い奴だな...なんて思い始めて諦めかけていたと

ころへ 写真の貼っていないY・TというHNの日記がふと

目に止まった。。

”彼女と同じイニシャルだ...。”

でも、イニシャルをHNにするなんてあまりにもセンスがない。

ありえない。

少し可笑しいと思いながらもなぜか魅かれて覗いてみるこ

とにした。。

カチカチ・・・。カチカチ…。

動かない。。

”また固まったのか?!”

でも、この時間にしては珍しいな。。

と思ったが、よくあることだと大して気にも留めず、

他をクリックする。そこへは行ける。。

”? ”

”もう動く?”


しかし新着日記を押してもすぐ更新されているから、

もうさっきのY・Tにはいけないな。。カチカチ…。

新着日記をクリックすると、不思議と

さっきの”Y・T”が未だ先頭に来ている。

今度こそ!とほのかに期待を寄せて写真の貼っていない

Y・Tを クリックしようとした瞬間!


”シャリーーーーーンシャリーーーーン!”


クリック音しかしない部屋にカン高い、気に障る音が響いた。


メールの来る音だった。


『チッ!!』いいとこなのに。こんな時に誰なんだ?!

それは、メッセージを告げるmixiからのものだった。

自分のページに戻って見ると

”メッセージが一件あります” の文字。

『誰だろうこんな夜中に。。。』

って俺も人の事言えないかw

Y・Tからだった。。Y・T??

『ワタシノニッキニ、キテクレテ、アリガトウ。

マタ、イラシテクダサイネ。キットデスヨ。フフ・・。』

カタカナのみ。。。??

いや、そんなことはどうでもいい、

たしかにクリックはしたが、固まって行けなかったハズ...。

それまでほのかに胸に暖かい期待を抱いていたものが、

一瞬にして

背筋へ冷たいものへと変換された。


嫌な予感がした...。


気を取り直し、新手のハッキングツールを使ったいたづらか、

バグだろぅとそのメッセージからY・Tの日記へと飛んだ。


写真は貼っていなかったはずなのに、

そこには写真が貼ってある。

やはり女のようだが、

横にブレていて誰だか全く判別できない。。


怖い、という気持ちを抑えて

よく見てみると”昔付き合った彼女に似ている!”

変な期待感が彼の目に都合よくそう見せたのかもしれない。

恐怖心を拭うためにそう見せたのかもしれない・・・。


日記をみようとクリックする。


どうやらmixiで日記を付けてはいないらしい。

”新しいウィンドーが自動的に開かない場合、ボタンをク

リックして下さい。”

他のURLへジャンプさせられる。



■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■


真っ黒だ。。何もない。。


さっきまで続いていた恐怖感がまた一瞬で襲ってくる!

焦ってクリックしまくるが、固まってまた動かない!

『クソ!!こんな時に!!!』

リセットボタンを押そうが、DELETEキーを押そうが、パソコンはう

んともすんとも言わなかった。

私は半ばパニックになって、夢中でキーボードを叩いていた。

その真っ暗なモニターが部屋全体をその闇で覆い尽くして

そのなかに自分が吸い込まれそうな気がした。

・・・・・・

気付けば、Y・Tの普通のmixiの日記画面に来ていた。

”悪趣味な奴!”

安心したのか今度は急激に怒りが込み上げてきた。

”何を幼稚な手にひっかかって俺はビビってたんだろ。”

恥ずかしい気持ちが彼の怒りの導火線に火をつけた。

だが、ここで気が付くべきだったのだ。

”mixiで、日記を付けてはいなかった”ということに。。

「随分悪趣味なことをするんですね!

驚きはしませんでしたが その幼稚さに辟易しました。

こんなことやって何が楽しいの? 最低!」 と

本当はパニくるほど怖かったくせにちょっと強がって書いた。

書き込んでY・Tのトップページに戻ると、

さっきの写真が紅い血にまみれたような色に変わり、

怒りの表情をしたギラついた眼だけがハッキリとこっちを見

ているのがわかる。

”やっぱコイツ危ねぇ!!!”

早く出なくては!!!

トップページから去り際、ふと、Y・Tのトップ・ページ下が目

に止まった。

『 マイミクシィ一覧  0 人 』


ありえない!!!

少なくとも紹介者の一人はいるはずだ。

その紹介者が退会すれば その時点で自分にマイミクが

いないままだと自動で退会になるはず。。


自分の日記に戻り、落ち着こうとした。

「ふーー。

誰かマイミクさんの日記でも読んで気を取り直すかな。。」


と、自分のトップページの下を見ると


『 マイミクシィ一覧  0 人 』

。。。。。。。。。______________。。。

。。。。_______>>>>>>>>>>>

>>>>

翌日、彼の姿はパソコンの前から消えていた。。


ただ、NというHNだけを電脳世界に遺し。。




マイミク0人。。。


〜ソコニ、カキコンデハ、イケナイ・・・〜



決して書き込んではならない。。。















・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ホラー小説 サスペンス 怪談

開設日
2005年01月10日
(運営期間4278日)
カテゴリ
本、マンガ
メンバー数
26人
関連ワード