アンティークジュエリーは美しいだけにとどまらず、その歴史背景を紐解くと非常に興味深いことがあります。
アンティークジュエリーが好きな方、アンティークジュエリー関係の仕事に携わっている方、アンティークジュエリーを知りたい方などどなたでも大歓迎です。実際、管理人もアンティークジュエリー初心者なのでお気軽に参加してみてください。
いろいろなアンティークジュエリーを見て、ただキレイと思ったり、自分の好みのアンティークジュエリーを探すことはきっと楽しいものだと思います。また、アンティークジュエリーの美しさやその時代背景なども同時に知ってみたり、語り合ったりできるコミュニティを目指しています。
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[簡単なジュエリーの歴史]
〜古代エジプト時代〜
政教一致国家であった古代エジプトでは、ジュエリーを含めた美術品は単なる純粋な美のためのものではなく有目的な存在でした。王であり神である人物を荘厳化し、その死後は神殿や葬祭殿に埋葬してカーと呼ばれる魂が帰るのを待つ遺体を飾る品物でした。おもしろいことにジュエリーのほとんど(リング、ペンダントそしてピアスなど)がこの時代にすでに存在していたという記録があります。
〜古典期から近世へ〜
時代はクレタやミケーネで生まれたギリシャ文化に始まり、ヘレニズムそしてビサンチンを経て15世紀頃にはルネサンスへ遷移します。その後、新しいものを好んだ時代の流れから内容の革新ではなくその技巧を洗練させようという動きであるマニエリズムが起こり、16-18世紀には王侯たちの宮廷生活を彩った曲線と過剰なまでの装飾で象徴されるバロックそしてロココ、マリー・アントワネットの時代には過剰な装飾が飽きられ古典古代の美学を模倣とする新古典主義が流行り、パリュールやカメオが非常に好まれました。
〜ヨーロッパ近世以降からアールヌーヴォー以前〜
18世紀のナポレオンがフランス皇帝として君臨した時代は、彼のローマ皇帝への憧れがジュエリーにも強く反映されその時代のカメオやインタリオが宝飾され、新しい姿となって時代を彩る存在となりました。その時代は皇帝としての威厳を象徴するように大きめのセットもののジュエリー、パリュールが非常に多く、女性は髪を結い上げ、それぞれのセット(ティアラや飾り櫛など)を身にまとっていました。ジョージ3世が即位したイギリスでは、素材が希少であったためそれをカバーするための職人たちの加工技術やデザインが著しく発達した。この時代はジョージアンと呼ばれており、産業革命で財を成した付属階級がジュエリーに大きく貢献した時代でもあります。その後、ビクトリア女王が即位することには、イギリスは巨大植民地大国となり、素材も徐々に世界各国から供給され、産業革命の影響を受けながらジュエリーも量産化が進むようになります。また、1851年にロンドンで開催された世界初の万国博により、様々な美術工芸品が展示されジュエリーの分野においてもデザイン等で大きな影響を与えてます。これに触発されたフランスは、1855年から1900年の約50年間に5回もの万国博を開催し、ジュエリーや銀器などがこの時代に重要な地位を占めることになります。それと同時に王侯貴族や新興階級を顧客とした大宝石店(グランドメゾン)が数々誕生し、ジュエリーの消費に関しても大きく変化する時代となります。この時代はベルエポックと呼ばれ、のジュエリーは色彩に富んだものが多数輩出されています。
〜アールヌーヴォーから現代〜
19世紀末、産業革命の煽りを受けたジュエリー分野では非常に安価な商品が溢れ出し、それに反発した人々たちは全く新しい形のジュエリースタイルを求め始めます。その動きをアールヌーヴォーと呼ばれます。その中心となったのがフランスとベルギーであり、ルネ・ラリックを中心としたパリのデザイナーたちはこれまでに見られない斬新で画期的なジュエリーを製作していきます。1900年から1914年までのイギリスはエドワーディアンと呼ばれる貴族階級最後の輝きを示した時代でした。この頃の特徴は王侯貴族が正式の場で使用するようなプラチナ、真珠、ダイアモンドを多用したジュエリーが大きな割合を占めます。しかし、こうした大掛かりで手の込んだジュエリーは貴族階級が滅んでいくにつれ、徐々に時代にそぐわないものとなります。その後、1920-30年代は幾何学的で大胆かつダイナミックなデザインが流行るアールデコの時代となります。それから現在まではジュエリーは装飾品として庶民にとって親しみやすい存在となり、様々なデザインが提案されています。
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