ついに発売されなかったプレイステーション2用ソフト「電線(仮)」が、いまだに忘れられない人のためのコミュニティです。
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「電線(仮)」とは、プレイステーション2と同時に華々しく発表されたタイトルでした。
僕は、少女が電線にハンガーでぶらさがって高速移動するムービーに、ゲーム未来を感じずにはいられませんでした。
物理演算によって、風や、電線のしなりの影響を受ける少女。そして、PS2によってリアルに再現された街並み。
日常の風景が、そこに加えられたゲーム性によってアトラクションになる。それは、ゲームでしか体験できない遊びであり、喜びであったはずでした。
そして、残念ながら「電線(仮)」の開発は中止され、今に至ります。しかし、日常が白昼夢のようにゲームに変わるというコンセプトは、今もなお、その輝きを失っていません。
「ジェットセットラジオ」、「塊魂」のようなゲームにその光の残滓を見出すこともできますし、次世代ハードにおいても、何らかの形で、よりリアルな街並みと物理演算を使ったゲームが出ることは間違いないでしょう。
それでもなお、「電線(仮)」をプレイしたい、プレイした、ソフトを持っている。俺が電線だ。前世が電柱だった。そんな方、お集まりください。