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ケインズ

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ケインズといえば、「ケインズ経済学」「ケインズ革命」という言葉を思い起こされる方が多いでしょう。実際、1936年に刊行された彼の主著『雇用・利子および貨幣の一般理論』(いわゆる「一般理論」)が経済学に与えた影響は、まさに革命的であったと言えます。
財政をはじめとして、ケインズ理論の影響は広範囲に及びました。多くの経済学者が「ケインジアン」となり、多くの政府が「ケインズ主義」と呼ばれる政策を採りました。

しかし、1970年代頃から、ケインズ主義の「限界」や「誤り」などが指摘されるようにもなりました。ケインズに端を発した新たな経済学のフレームワーク(マクロ経済学)も、彼の名からは独立した地位を得るにいたりました。スタグフレーションの進行や財政赤字の拡大の中で、「ケインズは死んだ」とまで言われました。

「ケインズ」は、もう学ぶに値しない過去の遺物となり果てたのでしょうか。

私は、そうは考えません。
「ケインズ主義」と呼ばれた「財政積極主義」は、確かに1930年代において彼が主張した政策でした。しかし、ケインズが「一般理論」などで展開した理論的枠組みの可能性は、それに留まるものであるとは思えません。
また、ベルサイユ講和会議に対して彼が行った批判(『講和の経済的帰結』)や第二次大戦中に構想された戦後の世界経済秩序など、彼の知的・実践的営為は、いわゆる「ケインズ主義」の枠の中に納まるものではありません。
若き日の彼の労作『蓋然性(確率)論』や後年の『説得論集』に現れた社会思想なども、「ケインズ主義」から独立した価値を持つものです。
また、「経済学者」としての顔は、ケインズにとって、彼のごく一部にしか過ぎません。
外交官、官僚、民間企業の経営者、芸術に対するパトロン、ビクトリア的な価値への反逆者……。近年、刊行された伝記(たとえばロバート・スキデルスキーによるもの)などを読むと、多様で多彩な「ケインズ」像が浮かび上がってきます。

「ケインズとは何者か」
「ケインズから何を学ぶか」

これは、今なお私たちが取り組むに値する課題であると私は考えます。
皆さんが、それぞれの「ケインズ像」を思い描くために、あるいは、ケインズの理論や思想から何か学ぶために、このコミュニティが何らかの形で、意義のある議論や情報交換の場となるならば、管理人としてこれに過ぎる喜びはありません。

2010年1月                  管理人記す

開設日
2004年12月25日
(運営期間4292日)
カテゴリ
学問、研究
メンバー数
1148人
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