英国伝説の絵本作家
英国は,伝統的に第二次大戦前の昔からヨーロッパの「絵本先進国」であったが,1960〜70年代にかけて,印刷技術の向上や需要の増大を社会的背景として,第二の「絵本黄金時代」ともいうべき時代を生み出した。その時代を代表する絵本作家の一人がチャールズ・キーピングで,ジョン・バーニンガムやブライアン・ワイルドスミスと並び,この時代の最もアクティブな作家としての評価が確立している。1967年の"Charley, Charlotte and the Golden Canary"(邦訳名「しあわせどおりのカナリア」)と,1981年の"The Highwayman"(現在のところ邦訳なし)で,二度にわたってケイト・グリーナウェイ賞を受賞している。