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堕天使ルシファー

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詳細 2017年3月14日 19:17更新

ぴかぴか(新しい)堕天使ルシファー(Lucifer)ぴかぴか(新しい)

         雷天使長という身分でありながら神に背き
            自らの創世主に牙を剥いた堕天使ルシファー雷

†悪魔の大王†
悪魔に興味を持つ人で、恐らくルシファーの名前を知らない人はほとんどいないのではないでしょうか。

6666億人いると言われる全悪魔の総帥であり、地獄軍の大総統。地獄の大判官(最高裁判所判事)でもあり、すべてのアジア人とヨーロッパ人をその影響下に置く存在。かつては上級第一位の天使、熾天使(セラフィム)のリーダーであり、その後神に叛逆して地上へ堕とされた敗北者。地獄の最有力悪魔(ジ・デヴィルThe Devil)のひとりであり、「サタンSatan(敵対者)」の名前で呼ばれる数少ない存在。

まさに「悪魔の大王」と称するに相応しい存在であり、実力的にも地位的にも彼を凌ぐ者は地獄には存在しません。ベルゼブブやバアル、ベリアルなどといった有力悪魔でさえ、彼の前では膝を屈するほどです。キリスト教徒やユダヤ教徒にとってはまさに憎んでも憎み足りない、人類の敵、神の敵です。

†輝ける星の悪魔†
彼の名前はラテン語で「光り輝くもの」「光を与える者」を意味するところから来ていて、もともと、この言葉は、「明け(宵)の明星」すなわち「金星」のことを差すものでありました。金星は、太陽と月を除けば全天で最も明るい星(マイナス4.4等級)のひとつで、都市の明かりの中でも見られる数少ない星のひとつです。

しかし、太陽とともに昇り、ともに沈むため、しばしばその姿は太陽の中に消えます。だからこそ「明け(宵)の明星」の名があるわけですが、古代の人々は、そこに「誰よりも高い実力を持ちながら、それを過信したために太陽(神)に敗北した哀れな存在」の姿を見たのです。

†トップエリートの凋落†
聖書の記述によれば、もともとルシファーは、熾天使(セラフィム、上級第一位の天使)のリーダーと力天使(ヴューチャーズ、中級第二位の天使)の司令官を務める、押しも押されもせぬトップエリートでした。背中に持つ羽の数も、通常はどんな者でも6枚までと定められているのに、彼だけは特例として12枚の羽を許されたと言いますから、神がどれほど彼に信頼を置いていたかが分かります。そのままであれば、同じ熾天使のミカエル、ガブリエルらとともに、人々の尊敬を分かち続けていたに違いありません。

しかし、彼は突如天界に叛旗を翻します。理由は詳しく分かっていませんが、神が人間や異教の神々たちにあまりに甘すぎるのが気に入らなかったからとも、己の力を過信して自分が神に成り代わろうと考えたからとも言われています。

彼は天界の3分の1に及ぶ勢力を率い、神に戦いを挑みました。それに対し、天界側はルシファーの双子の弟ミカエルを総司令官に任命してそれに当たらせます。双方多くの天使が滅せられる大激戦の末、天界側は辛くも勝利を収め、ルシファー一派はことごとく天界を追放されました。

ルシファー自身も稲妻のように投げ落とされたので、その身体は地中に深くめり込みました。すぐさま天界へと戻ろうとしましたが、地下は「氷結地獄(コキュートス)」と呼ばれる酷寒の地だったので、尻が凍り付いてしまい、立ち上がることができません。仕方なく彼はその場所に本拠を作り上げ、仲間の堕天使や悪魔たちを呼び、帝国を築き上げました。それが今の地獄と呼ばれるものです。

彼が投げ落とされた場所は、エルサレムの正反対側にある南半球の海であると言われています。もともと、その場所は陸地であったのですが、上空からぐんぐん迫り来る堕天使の姿を見て、「ぶつかってはかなわん」と陸地の方が慌てて北方に避難したため、今でも陸地は北半球に集中しているという話です。

†ルシファーの蠢動†
さて、ミカエルはこの功績で、兄ルシファーが保有していたあらゆる権利を手にすることができました。以後、彼は全天使のリーダーとして、そしてヨーロッパの守護天使として、あらゆる賛美を受ける立場になります。ルシファーの方はと言えば、堕天されたことを恨みに思い、神の恩寵を受けた人間を堕落させようと、あの手この手を使って策動を続けています。

人間の始祖であるアダムとイブは、知恵のリンゴを口にしたことで堕落し、天界を追放されましたが、このリンゴを食べよと勧めたのも、蛇に化けたルシファーであると言われています。あるいはルシファー自身ではなく、彼の意を受けた大天使サマエルやボティスなどの部下が変身した姿と言う説もありますが、彼が積極的にそれに関わっていたことは間違いないと言えるでしょう。

ダンテの「神曲」では、ルシファーは同じ「L」の文字を持つヒョウLeopard、ライオンLion、オオカミLupusになぞらえられて、「神聖でありながら英雄によって退治される悲劇的な存在」というイメージを与えられています。

†ルシファーの姿†
悪魔へ身をやつしたとは言え、彼が下手な天使など及びもつかない威厳の持ち主であることは間違いありません。彼の姿はしばしば有名画家のモチーフにもなり、13世紀の画家ジョットは、口に人間を咥え、耳から大蛇が生えている恐ろしい姿を描きました。18世紀のイギリスの画家ウィリアム・ブレイクのルシファーも、ジョットのそれに劣らず恐ろしげな姿です。

もっとも、1762年に「ルシファーに会った」と証言したスウェーデン・モイラの魔女たちによれば、サバト(魔女の饗宴)に参加したルシファーは、恐ろしいどころか、うっとりするような紅顔の美少年だったそうで、怒ると赤い顔をさらに真っ赤にしますが、怪物じみたところはほとんど見られなかったと言います。

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開設日
2013年9月1日

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カテゴリ
学問、研究
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