"関西ゼロ世代"2000年以降に結成された関西のバンド達をさす言葉。
また関西ゼロ世代という呼び名以外にも、”ボアダムスの子孫”という呼称もあることから、なんとなく音楽性はわかってもらえるのではないだろうか。
アヴァンギャルドな音楽が生まれやすい土地・関西。
その中でも、特に前衛的であり、センスがずば抜けていて、さらに強烈に惹きつける個性を持ったバンド達がボアダムスの末裔として"関西ゼロ世代"と呼ばれている。
ボアダムズとは、ハナタラシ(ブルドーザーでライブハウスに突っ込んだり、手製の手榴弾を持ち込んだためライブハウスが封鎖させられたりきわどいことばっかりした超過激派バンド)の延長上にあるバンドで、80年代当時から現在まで、アンダーグラウンドなシーンを支える超大御所だが、すでにその呼称が一人歩きしている感は否めないのではないだろうか。
”ボアダムスっぽい”と呼ばれればなんとなくかっこいいサウンドじゃないか、と想像してしまうし、彼らは図らずも先駆者ゆえのオリジナリティを全て持っていってしまった感もある。
つまり、過去、数々のバンドがボアダムスの子孫として登場しながら、やっぱり超えられなかった。そこに登場したのが”関西ゼロ世代”。
写真 石井モタコ(ペンペンズ)