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秘すれば花

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詳細 2016年12月12日 02:06更新

「秘すれば花」の国に生まれて

 その昔「小国民」という言葉がありました。
 海面より低い国オランダで、堤防の決壊を自分の身体で守った少年。友だちとの約束を守るために野山を駆け抜け、一度だけ破りかかった信頼を自分で責めるメロス。自らの命をかけて守るべきものがありました。

 人に見られているからやったり、やらなかったりするのではなく、大切だと思うことをやり通すことが尊いことだと考えられていました。途中で挫折したり辛いと思って愚痴を言うこともあったでしょう。歯を食いしばり耐える力を子どもの頃から持っていました。

 そういえば「忍耐」という言葉も見なくなりました。
 できるだけ楽をして、人を出し抜いてでも目的のものを手に入れることが良いことだと誰が言い出したのでしょう。見つからなければ人のものを盗んでも良い、いったん手にしたものは自分のものだという論理は誰が構築したのでしょう。

 一生懸命やることは格好悪いことだと言う人は、実は自分自身が一生懸命できない人です。そういう人が集まると、一生懸命の人をいじめるのです。人と違うことをすることは良くないことだといったい誰が決めたのでしょう。

 世阿弥の「秘すれば花」という言葉に心惹かれます。
 日本の伝統芸能である能楽の脚本である「謡曲」を多数残した世阿弥の『風姿花伝』の冒頭の文章です。

 幽玄の世界である能舞台も、出雲阿国の阿国歌舞伎や申楽などの笑いの世界、隠微な世界から出発したようです。人生の在り様、神仏や鬼神との交流、古来の伝統世界を超えたところに芸術性があるようです。

 決してあしらうことなく、いい加減にお茶を濁すことなく、ひたすら、ひたむきに磨き上げてきた所作ごとです。

 得をすること、損をしないこと、勘定ばかりが先にたつ人生は言わば感情むき出しの品のない人生なのかもしれません。長生きするということは、生き恥を晒すことではありません。地位も財産もあの世に持っていくことができません。働き詰めに働いて蓄えたお金で遊び呆けることにも文句を言いません。「秘すれば花」の国に生まれて、世界の人が尊敬する国家のことをもう一度考えてみたいものです。

以上 江上研究所主任研究員 江上尚志 平成14年10月16日記抜粋

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開設日
2006年2月1日

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カテゴリ
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