名古屋のVOIDDを率いるマイミクOkazzy!氏が昨年より始動させたデス/スラッシュ・バンド。
少々、ブラック・メタルの趣もあるサウンドだが、MOTORHEADを彷彿させるようなスラッシーなロックンロールも入っている。
(Okazzy!氏のデス・グロウルは最近のVOIDDでは見られない重々しさを感じる。)
1ST AMOK SAINT IN SODOM
VOIDD初期2枚の残虐性を秘めたデスラッシュなへヴィ・メタルを現代に継承させたサウンドと言え、元来、「スラッシュ」というものが持っていた背徳性や狂気、毒々しさを体現しており、スラッシュ・メタル原体験世代にとってこの原点回帰は一つのモニュメントとさえ言える。
2ND RUINATICS
冒頭の"Psychosis"のメロディックなオープニングで「あれ?」と思いつつ、開始される2曲目のタイトル・トラックは前作以上に凶悪なまでのデスラッシュ・サウンドである!!
もちろん、ギター、ヴォーカルのOkazzy!氏がVOIDDでも見せているローリングするリフを持つ曲もあるにはあるが、基本的には全編アグレッシヴであり、前作を完全に凌駕する恐ろしき極悪サウンドに仕上がっている。
ブラストが強力な"Evil From Grace"、ラストの大作"The Equinox"など、アルバム全体の構成力も見事である。
スラッシュ、デス、ブラック、どのファン層でもこのサウンドには打ちのめされること必至と思われる凄絶なアルバム。
必聴!!!
エグゼクティヴ・プロデューサーにSABBATのGezolさん、マスタリングは前作、前々作に続いてETERNAL ELYSIUMの岡崎さんが担当、EVIL RECORDSからリリースという経緯はAmazonの内容紹介をご覧になる方が早いだろうと思うので、そちらを参照のこと。
Mary's BloodのドラマーであるMari嬢がファーストとセカンドでは叩いていたが、今作からはVOIDDでも叩いているNorio氏がドラムを担当。しかし、VOIDDを含め、これまでで最も凄絶なプレイが炸裂している。
実験的なスペーシーなエフェクト音や"XVI"のようなトライバルな雰囲気のリズムの楽曲、様式美的展開(というと少々語弊があるかもしれないが。)のギター・ソロの"Black Out"もあるが、これまでリリースされた作品の中ではおそらく最もEvilでExtremeでFastなアルバムであろう。
20年(以上)選手はダテではない!必ずやOkazzy!氏の咆哮に吹き飛ばされることを私が保証する!
by F空間
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