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離人症性障害

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離人症性障害 Depersonalization Disorder

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A:自分の精神過程または身体から遊離して、あたかも自分が外部の傍観者であるかのように感じている持続的または反復的な体験。

B:離人体験の間、現実吟味は正常に保たれている。

C:離人症状は臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。

D:離人体験は、精神分裂病、パニック障害、急性ストレス障害、またはその他の解離性障害のような、他の精神疾患の経過中にのみ起こるものではなく、物質(例:乱用薬物、投薬)またはその他の一般身体疾患(例:側頭葉てんかん)の直接的な生理学的作用によるものでもない。

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離人症は、「自分が自分の精神過程または身体から離れて外部の観察者になったかのような自己の知覚または体験の変化」と定義される。

具体的には、自我意識に関する訴えとして、自分が存在する実感がない、自分が見知らぬ人間であるように感じる、自分が生きている感じがしない、などがあり、身体に関する訴えとして、自分の体が死体・ロボットのように感じる、自分の体の実感がない、自分の体が大きく・小さく感じる、などがある。

また、離人症においては、行動する自我とそれを観察する自我の分離があり、自分の行動を離れたところから自分が観察するという感覚がしばしば起きる。このような自我の分離は、精神内界での果てしない自問自答、堂々めぐりと体験されたり、自分の体から自分が抜け出す経験(体外離脱体験)と感じられることもある。

外見上は、感情表出に乏しく、トランス状態にあるような様相を呈することもある。

離人症は、他の解離症状と同じく、心的外傷に深い関連があるため、患者は苦悶を感じ、日常生活機能は障害され、自傷行為や自殺企画がしばしば随伴する。

外界に対する離人症を現実感喪失と呼ぶ。現実感喪失は、「外的世界の知覚または体験が変化して、それが奇妙に、または非現実的に見えること」と定義される。

具体的には、自分の家などなじみの場所を知らない場所のように感じる、家族や友人がよそよそしく、知らない人のように、ロボットのように見える、などがある。外界の知覚変容は視覚領域のものが多く、ものが大きくみえる(大視症)、小さく見える(小視症)、ゆがんで見える、遠くに見える、生々しく見える、かすんで見える、など多彩である。患者の陳述によっては幻視に近いものある。また、Steinbergは、フラッシュバックをも現実感喪失に含めている。フラッシュバックは、過去の外傷が断片的要素的に意識に侵入する症状である。フラッシュバックを体験している時にも、外界の認知や時間間隔がゆがめられる事が多い。

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1)離人症とは何か

離人症とは、神経症の一種であり、症状としては「自分が自分でない」「自分が存在しているという感じがない」「自分の考え、行動しているという感じがない」「体が自分の体でないようだ」「見るもの聞くものすべて現実感が無くピンとこない」など、自己の意識や能動、外界に対する実在感が薄れるものです。DSM−?では「自己に関する知覚あるいは体験の変容、その結果自分自身の現実についての感じが一時的に失われるか変化する。自分の手足の大きさが違って感じられたり、自分が機械仕掛けのように感じられたり、まるで闇の中にいるように感じたりする。」と説明されています。副症状として現実感喪失、めまい感、抑うつ、不安、恐怖、時間感覚の障害、追想の困難などがあげられます。

このような離人感覚は神経症の他に、精神分裂病、うつ病、てんかん、軽いものでは正常者でも精神的ショック、疲労などの際にも一過性のものとして感じられることもよくあります。

2)発症の原因

発症に先立っては、エネルギーの消耗がみられます。たとえば身体の酷使、または疾患などによる疲憊か、あるいは対人関係の困難などの緊張状態が一定期間続くことが誘因となります。直接の契機としては、心理的要因として愛情遮断や愛する人との死別、あるいは自己の希望の断念を余儀なくされることが問題となる場合が多くあります。女性にやや多い症状で、15歳〜30歳位の若い方に多いです。40歳を越えてからの発症は希です。

3)離人症の治療

離人症の治療法は、はっきりと確立されたものはありませんが、精神科領域にて薬物療法、精神分析療法などの治療が受けられます。カウンセリングで治る例もあります。なお、かなり重症の方向けですが、特効薬もあります。イソミタール(成分アモバルビタール)という睡眠薬がそれで、少量を静注していくと一時的に現実感を取り戻すことが認められています。一時的な対処療法ではあるものの、離人感が非常に強く、医師との会話も交わせられない状態に用いられます。

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◆ 効果のある薬

離人症そのものは薬の効きにくい治りにくい症状ですが、離人症にともなう不安や抑うつ症状には抗うつ薬が有効。これらの薬を服用することによって離人症状がなくならなくてもそれによる苦痛がかなり軽減される。不安神経症やうつ病にともなう離人症では薬物療法のみで治ってしまう場合もある。

◆受診のめやす

気になるようならいつでも専門医の元へ。一過性のものは心配ありません。症状が気になるときは、続いている期間などにかかわりなく受診しましょう。他の障害が原因となっていることもあります。たとえ症状が何年も続く場合でも、特に支障なく社会生活を送ることが可能です。

◆ 似たような症状を示す他の病気

離人症は離人神経症のみ表れる場合は少なく他の病の中の症状として発症している。そのため神経症より重い病気を見逃さないようにする事が重要。

不安神経症…不安発作にともなって離人症がみられることがある。また外出や一人になる時などに不安とともに離人症がみられることがある。

うつ病…気分が全般的に沈んで憂鬱になった時に離人症がみられることがある。

精神分裂症…特に初期に離人症が見られる。分裂症の初期発見は難しいので思春期、青年期、若成人期の分裂症好発年齢に離人症が見られた場合早めに精神科医に受診させることが大切。

てんかん…「部分発作」「精神発作」と呼ばれるものの中で離人症状を示す事がある。

薬物中毒…精神に影響を与える薬物の乱用、違法な使用が離人症を引き起こす危険性がある。シンナー、ボンド、覚せい剤、幻覚剤、睡眠薬、精神安定剤など。

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2004年10月19日
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