アメリカのロックバンドAJKR&Rのキーボディスト。同バンドを解散したあとはソロで活動していたが、現在再び同バンドのキーボディストとして活躍している。
【生い立ち】
日本の東京で生まれ、アメリカのLAで育つ。1988年12月26日生まれ。父親は活動家で母親はジャズミュージシャン。共に、それぞれの分野での著名人である。
前村晧一は3歳のころ、LAのスラム街のゴミ棄て場で拾った古いピアノを自分で修理し、ピアノを弾き始めたという。その後このピアノは前村晧一自身により「ジェニファー」と名付けられ、デビューするまでの数年間は、この「ジェニファー」が前村晧一のメイン楽器となる。「ジェニファー」は修理を何度も繰り返し、今でも稀に、ライブで使われることもある。
「ジェニファー」とはLAで暮らしていた頃、近所に住んでいた初恋の女の子から拝借した名前だと後のインタビューで述べている。
12歳のころキース・エマーソンに憧れ、本格的にミュージシャンを目指しはじめたという。
1日15時間鍵盤を弾く生活を5年間続け、キングクリムゾン、ピンクフロイド、イエス、アークエネミー、チルドレンオブボトムなどの方面の音楽を極め、17歳のころには既に独自の演奏スタイルを確立しており、天才と称される。
2006年、当時18歳のときに、AJKR&Rを結成。リーダーとして活躍する。
2010年7月2日AJKR&Rを脱退。ソロ活動へ移行。
2011年5月AJKR&Rを再結成。
【演奏スタイル】
キース・エマーソン直系の破天荒な演奏スタイルを持つが、非常に叙情的な、歌心溢れるメロディアスな演奏をすることもあり、千変万化、変化自在である。
その音は「枯れたピアノ」と称される。
キーボードをギターのようにして肩からかけて演奏するのが特徴。
演奏中、激情のあまり弾くことを放棄し、鍵盤を頭の上まで持ち上げて奇声を発するなど奇行が目立つ。
【人物】
非常にアーティスト気質で、インタビューなどでも、自分の興味のないことには素っ気ないが、音楽や、地質学などについての質問には饒舌になる。
気まぐれな性格で、温厚な態度だったかと思えば、急に素っ気なくなることも多々ある。
インタビューでは「俺には隠れた暴力性が秘められている」と度々発言する。バンドメンバーの阪上大地によると、暴れたときの前村晧一は手におえないという。
ウィリアム・バロウズの著作を愛読しており、2008年のインタビューで「俺の音楽観、つまり芸術観は、彼の本に依るところが大きい」と述べている。
パンクロッカーを目の敵にしていることで有名である。2008年には、ロンドンで街中ですれ違ったパンクロッカー風の格好をした若者に突如キーボードで殴りかかり、傷害罪に問われた。
目撃証言によると、殴りかかる際、「おまえらのせいでプログレは死んだんだ、おまえらのせいで」と怒鳴っていたという。
プライベートでは珍しい石を探しに世界各地をまわることもある。
【その他】
バンドを結成したころは他のメンバーと同じく極度の麻薬中毒者だった。現在は麻薬への依存は昔ほどではないものの、過去にオーバードーズを何度も経験しており、2009年に、麻薬により使い物にならなくなってしまった血液を全て交換するために一度入院した。全身の血液を入れ替え、退院したとき最初に言った一言が「これでまた麻薬が打てるぜ」だったという。
ハムスターを7匹飼っている。
もともと10匹飼っていたが、3匹食べてしまったらしい(要出典)。