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北岳:北岳(きただけ)は、赤石山脈(南アルプス)、山梨県南アルプス市にある標高3,193mの山。富士山に次ぐ日本第二の高峰で、日本百名山、山梨百名山の一つ。従来は標高3,192mと公表されていたが、山頂の三等三角点(3,192.4m)より南の岩盤の方が約80cm高いことが確認され、2004年(平成16年)10月15日に国土地理院により、1m高い3,193mに改定された。
概要:北岳は日本でも槍ヶ岳、穂高岳に次いで人気が高い登山地と言われている。登山口は東の広河原と西の両俣があるが広河原のほうが圧倒的に登る人数が多く、設備もよい。また、山頂付近にも150人規模収容の山小屋が2つあり、便利である。北岳の東側斜面には北岳バットレスと呼ばれる山頂から続く高さ約600メートルの岩壁がある。また、高山植物が豊富で、特に山頂の南東側斜面(中白峰までの縦走路付近)、山頂北側の白根御池上部の「草すべり」や「右俣コース」、北岳肩の小屋のキャンプ指定地付近などに大きな群落があり、夏には100種以上の高山植物が見られる。山頂付近では固有種の高山植物キタダケソウが自生する。
名前の由来:北岳、間ノ岳、農鳥岳一帯の山体を白根山と呼び、その一番北にあることから北岳と呼ばれた。現在では、それぞれを1つの山として取り扱っている。白根山とは、「白い雪をかむった山」という意味である。これらの山々を白峰(しらね)三山と言うこともある。
登山道:一般登山道は、広河原から大樺沢(おおかんばざわ)の大雪渓を経由するコースと、樹林帯を抜けて白根御池・草すべりを経由するコース、両俣から中白峰沢の頭を経由して山頂に至るコースの3つがある。山頂からは中白峰山を経由して間ノ岳〜西農鳥岳〜農鳥岳に至る縦走路が南に続いている。
このほか、バリエーション・ルートとして、池山吊尾根コース(鷲住山展望台からボーコン沢の頭を越えて山頂に至る)があるが、一般向きではない。ただし、冬季にはこのルートが一般路となる。
また、北岳バットレス(控壁)は日本を代表するアルパイン・クライミングのクラシックルートである。なお、一時バットレスを胸壁とする訳があったがこれは誤りである。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より。
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