いじめ(苛め、虐め)とは、相手の肉体的・心理的苦しみを快楽的に
楽しむことを目的として行われる様々な行為。
実効的に遂行された嗜虐的関与(内藤朝雄「いじめの社会論」)。
多くの場合、閉鎖的な集団で、集団内部では認知されたまま、外部に
は隠されて継続的に行われる。
単純な喧嘩や暴力とは区別される。
それを実行すること、誰かにやらせること、それを傍観することによ
って承認することすべてがいじめと言える。
行為者、行為集団によってそれがいじめだと自覚されている場合と自
覚されていない場合、あるいは合理化、正当化されている場合とがあ
り、後者には罪悪感がなくむしろ正しいこと、相手のためになっている
ことを行っているという錯覚すらあることが特徴。
また、サディズムとは他人を精神的又は肉体的苦痛を与えることによ
って性的快感を得ることなので、いじめとはあまり関連性はないが、例
外もある。
日本はいじめは行動を修正させる方法、すなわち「個人に集団の論理
を受け入れさせる手段」として積極的に許容されており、その点が「欧
米諸国のいじめとは決定的に異なる点」だという。
このいじめという方法が大人の世界でも頻繁に用いられている点も異
なり、欧米ではいじめは主に子供の世界の話で、他人をいじめる大人は
ちょっとおかしい、もっといえば嗜虐的とみなされるという。