九七式側車付自動二輪車(きゅうななしきそくしゃつきじどうにりんしゃ)とは、日本陸軍で使用されていた側車付自動二輪車の制式名である。
同車両は米国ハーレーダビッドソン社の製品の民生用ライセンス生産品であった三共内燃機製の車両に改良を加えたもので、不整地走行性能を向上させるために側車車輪も駆動する事に特徴があった。世界初の二輪駆動式サイドカーである。
[編集] 制式採用の経緯
陸軍で従来使用していた九三式等の側車付自動二輪車は一輪駆動式であり、凹凸のある路面での走行性能に問題があったため、昭和11年6月陸軍省は二輪駆動式車両の性能試験実施を決定し、陸軍自動車学校において同年7月15日より関東地方各地において実走し性能試験を行い、性能十分と認められたため、各種演習にて実用化試験を行い、二輪駆動方式が軍用目的に価値ありと認められたため、昭和12年正式採用。
本機材は諸戦線で陸軍のみならず海軍陸戦隊に於いても活躍した。
☆関連事項
日本陸軍
側車
サイドカー
97式
1/35
ピットロード
陸王
太平洋戦争
三共
海軍陸戦隊
第二次世界大戦
南方戦線
憲兵隊