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家畜人ヤプーな人々

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詳細 2015年9月6日 16:40更新

このコミュニティは『家畜人ヤプー』的な生き方に陶酔している人々のためのコミュです。


奇譚クラブ』連載時から、この極めて異色な存在は当時の文学者・知識人の間で話題となっていた。そのきっかけは、第一発見者ともいうべき三島由紀夫がこの作品に極度にほれ込み、盛んに多くの人々に紹介したことによる。三島のみならず渋沢龍彦、寺山修司らの賞賛もあり、文学界では知名度の高い作品となった。
『奇譚クラブ』誌上での連載を終えて、誌上の都合で掲載できなかった部分などの作者による加筆の後、単行本出版が計画されたが、1960年代当時の世相背景では右翼・左翼両陣営からの強い反発が予想されたため、出版は難航した。
都市出版社により単行本が出版された。雑誌『奇譚クラブ』1957年12月号-1959年連載中では連載の打ち切りという事情もあり物語は完結せず、都市出版社版、角川文庫版、スコラ版、太田出版版、幻冬舎アウトロー文庫版と補正加筆が行われながら版が重ねられ、完結に至る。この事情により版により内容に食い違いが存在する。

■ストーリー

注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
婚約したカップルである日本人青年留学生麟一郎とドイツ人女性クララは、ドイツの山中で未来帝国EHS人ポーリーンが乗った未来世界の円盤の墜落事故に巻き込まれる。それがきっかけでクララと麟一郎は未来世界へ招待されることとなる。
未来帝国EHS(イース = 百太陽帝国、またの名を大英宇宙帝国)は、白色人種の「人間」と隷属する黒色人種の半人間「黒奴」と旧日本人である家畜「ヤプー」の3色の厳然たる差別の帝国である(なお日本人以外の黄色人種は未来世界において滅亡している。日本人の人間性は否定され、類人猿の一種とされている)。
ヤプーに対しては、EHSの支配機構は抵抗するものを屈服させるのではなく、予め奉仕する喜びを教え込み服従を喜びのうちにさせる仕組みである。黒奴に対しては、巧妙な支配機構により大規模な抵抗運動は行えないようになっており、小規模の散発的抵抗がまれにあるだけである。黒奴の寿命は30年ほどで、白人の200年より短い。
また、EHSでは女が男を支配し、男女の役割は逆転していた。女権主義の帝国である。EHSの帝位は女系の女子により引き継がれ、男性は私有財産を持つことすら禁止され、政治や軍事は女性のすることで、男性は化粧に何時間も費やす。EHSではSEXにおいても騎乗位が正常位とされるほど徹底している。

そして、家畜である日本人「ヤプー」たちは家畜であるがゆえに、品種改良のための近親交配や、肉体改造などを受けており、「ヤプー」は知性ある動物・家畜として飼育され、肉便器「セッチン」など様々な用途の道具(生体家具)や畜人馬などの家畜、その他数限りない方法により、食用から愛玩動物に至るまで便利に用いられている。白人たちの出産さえも子宮畜(ヤプム)に肩代わりさせているほどである。
さらに、日本民族が元々EHS貴族であるアンナ・テラスにより、タイムマシンの利用によって日本列島に放たれた「ヤプー」の末裔であること、日本神話の本来の物語の暴露、これに基づく日本の各種古典の解釈が行われる。
日本人青年麟一郎とドイツ人女性クララのカップルが空飛ぶ円盤に遭遇したため、このような未来世界へいざなわれた。二人は未来世界で様々な体験をする。クララは貴族として迎えられ、EHSの事物を満喫する。麟一郎は心身を改造され、凄まじい葛藤を経て、自らクララの家畜として生まれ変わる。その間わずか一日であった。

■主な登場人物

瀬部麟一郎(せべ りんいちろう)
主人公。クララと恋人同士。柔道の達人であり優秀な学生である。ドイツ留学中に、クララと知り合い恋仲になった。未来世界からの円盤(タイムマシン?)が墜落した時、たまたま水浴中であったためクララを案じて裸で飛び出したことにより、ポーリーンにヤプーと誤認され、ポーリーンの猟犬ニューマ(ネアンデルタールハウンドというヤプー)に咬まれ、その毒により全身麻痺状態になる。その後EHSで皮膚強化や去勢(完全去勢)などの改造・調教を受けクララの家畜となる。

クララ・フォン・コトヴィッツ
麟一郎の恋人。白人女性ということで、麟一郎の麻痺の治療目的でポーリーンに導かれたEHSにおいて最上級の扱いを受ける。そのため麟一郎の男らしい部分に惹かれていた心が次第に変化し、麟一郎を「リン」と呼び犬のように連れまわすことに何の疑いも持たなくなる。後にEHSの内戦をうまく立ち回り、宰相となる(その過程は描かれていない)。

ポーリーン・ジャンセン
EHSから現代(作品世界では1960年代のドイツ)にやってきた女性。クララの麟一郎への思いを見かね、治療しようと(ポーリーンにとっては獣姦である)麟一郎の麻痺治療を名目に麟一郎とクララをEHSに導く。シリウス圏の検事長の要職にあり、ジャンセン侯爵家の嗣女である。また、イース世界でのクララの保護役である。

ドリス・ジャンセン
ポーリーンの妹。スポーツ万能の美少女。父親は平民であり、政治等に関与できない分スポーツに情熱を注ぐ。去勢された麟一郎の精巣を入手し、麟一郎の妹との交配による繁殖を企む。

セシル・ドレイパア
ポーリーンの兄。家畜文化史の専門家。ヤプーについて解説者的役割を果たす。麟一郎が去勢されるはめになった元凶である。

ウィリアム・ドレイパア
セシルの妻の弟。クララに恋心を抱く。男なのにレースに参加するような、EHS世界には珍しい「おてんば」青年。美男(イケメン)。後のクララと結婚、ウィリアム・コトヴィッツとなる。
アンナ・テラス(オヒルマン公爵)
前地球都督。天照大神ご本人である(西王母でもある)。ポーリーン一行は次女出産のための子宮畜を得るために彼女の下を訪れた。蓄愛主義の創始者であり、みほとけ信仰の創始者である現地球都督ジャーケン卿と対立することになる。

以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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2008年10月30日

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