高くそびえる塔を見上げていると、なんだか妙な気持ちになってきます。どうして、こんなものを、大変な労力をかけて作ったのか、という実用的な疑問もありますが、ごみ焼却炉や風呂屋、火葬場などの煙突にも、思わず眺め入ってしまうような心持ちがないでしょうか。
こうした「垂直方向への心の運動」を、高い塔から、ビル、煙突の類にまで拡張して、チェックしてみたいと思います。
<以前掲げた説明は、酔っぱらって書いたもので、恥ずかしいものでした。あの際に、やたら「天上」とか「地上」とか書いたのは、尾崎翠の「地下室アントンの一夜」の強い影響によるものです。>