edition/100

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詳細 2010年8月13日 11:23更新: アーティストなら誰しも、自分の作品を誰かに見てもらいたい、表現を通して、それを受け取る側の人々となんらかの関わりを持ちたい、という思いを持っています。日本には沢山のアーティストがいますが、彼らの多くは点で活動しており、欧米のようにコミュニティーという輪を作ることは稀です。いきおい、彼らが作品を世の中に送り出すための選択肢も、非常に限られているといって良いでしょう。

そこでわたしは、そうした状況に新たな道筋をつくるため、アーティストたちに作品を１００個作って梱包する事を提案しました。『edition/100』と名付けられたこのプロジェクトは、１梱包につき１０種類の作品が詰まった、世界に１００セットしかない限定の小さなアートの詰め合わせです。ドローイング、水墨画、版画、彫刻、映像、写真、サウンドデザインなど、様々なジャンルで活躍する気鋭のアーティスト１０組１３人が選ばれ、「贈る／present[v.]」というテーマのもとに制作をしました。

１０組のアーティストが長い時間と制作費をかけ、それぞれの想いを込めて制作した１００セットのパッケージは、日本国内のみならず、芸術家の支援と普及に貢献する世界中の美術館やギャラリー、メディア、個人などに向けて発送されます。公式ホームページでは、こうして送られる『edition/100』の限定販売のお申し込み受け付けているほか、出品作家のポートフォリオを公開し、実際に梱包された作品の情報のほか、それぞれの作家のプロフィールや過去の作品も詳しく紹介しています。

今回が第１回目となるプロジェクト『edition/100』の活動の輪が、才能溢れるアーティストたちが世界と繋がる新たな道筋となり、彼らの作品と活動をより多くの方々に認知して頂くきっかけとなり、より大きな輪へと発展していくことを心から願っています。

『edition/100』ディレクター
福本　拓哉