- 詳細 2011年2月13日 12:49更新
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コルネリュウス・カストリアディス Cornelius Castoriadis はギリシャ人の哲学者です。
1922年3月11日に当時のコンスタンティノポリス（現在のイスタンブール）に生まれ、ギリシャで教育を受けました。
アテネ大学では政治学・経済学・法学を学び、1945年からはパリに居を移し、パリ大学で哲学の国家博士号を取得しています。
1948年から1970年まで経済協力開発機構（OECD）に勤め、1980年からは社会科学高等研究院（École des hautes études en sciences sociales：ÉHÉSS）の教授に就任。
1997年の12月26日に死去。
思想としては
・社会主義か野蛮かを形成し、当時のマルクス主義者としてはいち早くソ連・スターリンに対して批判を投げかけていました。
・トロツキストとも、アナーキストとも呼ばれています。
・かなり独特の哲学の持ち主のようで、独特の用語を用います。例えばマグマなど・・・
ぶっちゃけ私は興味があるから読んでいるだけで、思想の中身は難しすぎて理解していません。
なので、別に理解しなくてもガンガンこのコミュに入ってやってください。
私的なイメージとしては、ルジャンドル（？）モラン（？）って感じでしょうかね。
意外にも邦訳著作は多いので、それを以下に挙げます。
ただし邦訳、特にわが国におけるカストリアディス研究家として著名な江口幹氏の訳はお世辞にも読みやすいとは言えないので覚悟が必要です。
現在、フランスでは『人間の創造』シリーズとしてÉHÉSSで行われた講義が刊行されているようです。
【迷宮の岐路シリーズ】
『迷宮の岐路 』 宇京頼三 訳 法政大学出版局
『人間の領域 迷宮の岐路II』 米山親能・関谷一彦・林秀治・中所聖一 訳 法政大学出版局
『細分化された世界 迷宮の岐路III』 宇京頼三 訳 法政大学出版局
『意味を見失った時代 迷宮の岐路IV』 江口幹 訳 法政大学出版局
『したこととすべきこと 迷宮の岐路V』 江口幹 訳 法政大学出版局
【その他】
『エコロジーから自治へ』 江口幹 訳 緑風出版
『社会主義の再生は可能か マルクス主義と革命理論』 江口幹 訳 三一書房
『社会主義か野蛮か』 江口幹 訳 法政大学出版局
『想念が社会を創る 社会的想念と制度』 江口幹 訳 法政大学出版局
『意味喪失の時代』 』江口幹 訳 法政大学出版局 刊行予定
【迷宮の岐路シリーズ】
原書名：Les carrefours du labyrinthe
：迷宮の岐路
原書名：DOMAINES DE L' HOMME : Les carrefours du labyrinthe II：人間の領域
原書名：Le monde morcelé : Les carrefours du labyrinthe III
：細分化された世界
原書名：La Montée de l'insignifiance : Les carrefours du labyrinthe IV
：意味を見失った時代
原書名：Fait et à faire : Les carrefours du labyrinthe V
：したこととすべきこと
原書名：Figures du pensable : Les carrefours du labyrinthe VI
：未邦訳
【人間の創造シリーズ】
原書名：Sur "le politique" de Platon
：未邦訳
原書名：Sujet et vérité dans le monde social-historique
：未邦訳
原書名：D'Homere a Heraclite : Ce qui fait la Grece I
：未邦訳
原書名：La cite et les lois : Ce qui fait la Grece II
：未邦訳
【その他】
原書名：Socialisme ou Barbarie
：社会主義か野蛮か
原書名：L'institution imaginaire de la société
：想念が社会を創る
【研究書】
『疎外から自治へ 評伝カストリアディス』 江口幹 筑摩書房
