【美歩帝国建国宣言】
地上が西暦2008年の卯月を迎えた瞬間、主はおっしゃった。
「信じよ。さすれば股は開かれる。」
そして13日目の夜明け。
約束の地へ到達した我らの前に、東の空から女神が降臨なされた。
「頭が高いわ!図々しいわ!」
女神の慈愛に触れた我らは、女神の前に跪き、永遠の従属を誓った。
その瞬間、西の空から暗雲が低く垂れ込め、雷鳴が轟き雨が降り出した。
雨は激しさを増し、一月もの間絶えず降り続け、
さらに女神の天岩戸から噴き出した潮も大地を潤し、
地上には海が創られた。
我らは歓喜し、女神へ感謝の思いを捧げるため、
空高くそびえる黒い巨塔を建てた。
黒い巨塔の頂には祈祷所が設けられ、
落成とともに建国の儀が執り行われた。
ニャンコ・チャン大司教が美歩帝国の建国を高らかに宣言し、
歓喜に沸いた民衆はこう叫んだ。
「This community, of MIHO, by MIHO, for MIHO.」
---------------------出典:旧約性書〜「創性記」第1章・天痴創造〜