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浅葱櫻

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詳細 2012年7月5日 14:19更新

今は絶滅したといわれる浅葱櫻。

★浅葱櫻……淡い黄色の花びらの中央に1本の緑色の線が浮き出ている中輪1重咲き・7〜8枚の薄い花びらを持つ重ねの櫻。白色、藍ぼかし。淡い黄と緑が混じりあい、離れて見ると淡い藍染めの水浅葱色に見えるという。開花期は3月末から(旧暦2月中頃〜。旧暦での花見はすべて2月中旬頃におこなわれており、また3月中旬は落花期となっている。西行の和歌や源氏物語の花の宴など)貞享(じょうきょう)4年(1687)五代将軍綱吉の時代に藤田理兵衛が著した江戸の博物誌『江戸鹿子』全6巻の巻1『名木』の章に、【浅葱櫻、あさ草あさ地か原(浅茅ガ原)に有。世を挙げて名木と称す。その来歴詳らかににせず。】と、いう記述がある。三熊花・(思考。1730〜94)の『櫻花帖』(1786)には【浅葱同重ね】と有る。また『京都名所櫻花帖』にも京の知恩院にあったとされ、坂本浩然(浩雪とも。幕府天文方の旗本久保帯刀の青山の上屋敷櫻園を図譜した本草学者)の『群櫻花譜』『長者ガ丸櫻譜』 (1842)にも掲載されているので、慶応4年まではたしかにこの櫻は旗本久保帯刀の私邸・長者ヶ丸櫻園に存在していた。また武州・国分寺にもその存在が確認されている《府中・六所宮の大門から一本道を半里ほど行った国分寺村の四辻から西へ五、六丁(約600m)行ったところにある国分寺。南向きの大門の東にある木立のなかに、山を背景に建物があり、その前に一本の浅葱桜がある》その後、帯刀の死後、家禄を失った久保家は櫻園を維持しきれず東京市に寄贈した。市では櫻を幕府薬草園であった駒場野に移植したが、いつしか四散。140年後の江戸名所地誌、岡山鳥の『江戸名所花暦』には記載されておらず、また現在もどの櫻図鑑・樹木図鑑にも載っていない。しかし、絶滅したはずの浅葱櫻は北海道松前公園の桜山にいまも残っている。
★久保帯刀……幕末の幕府天文方。熱烈な桜愛好者で、青山の私邸に諸国から珍しい桜の品種百三十六種も植栽し、白桜亭と名付けた。江戸の人々はここを『長者ヶ丸の櫻園』と呼んでいた。
★空を覆う桜は木下闇が一段と深く、その闇の中には鬼が棲むと云われ、桜鬼(はなおに)と呼ばれている。また、古来、墓地には櫻を植えるという伝統があった。坂口安吾『桜の森の満開の下』の桜は都の花や死の花ではなく、鬼の花であり、残酷美の桜であった。また、石川淳『修羅』も桜鬼の美しい修羅を描いている。
★櫻の美は永続するからではなく、たまゆらにすぎないゆえに、濃密さを増し凝縮された極上の美である。また、それは神秘でもある。負の印象である落花は、人の心を錯乱させ生命感を危うくさせて、ついに忘我の彼方へと運んでいく。古代の人々はものの乱ひ(まがい)・ものの紛れと畏れたが、その最たるものは櫻であった。爛漫と咲き誇り、虚空に満ちる櫻や山の稜線をつづって咲き連なる櫻は、刻として人に錯覚を強いる。また、霏々として降りしきる雪にもまがうような櫻吹雪に包まれることは、畏怖に満ちた神秘体験であり、その落花においても櫻は極美とされた。真の美とは、畏れを抱かせるものであり、櫻は人を狂わせ人を殺す。人もまた櫻の錯乱によって、みずから命を殞す(おとす)。旧暦二月中旬の櫻はまさに花ざかりのころであり(西行などの歌や中世の物語・源氏物語花の宴の中の花見の宴はほとんどが2月中旬のころである)その櫻に包まれて死ぬことは、櫻の錯乱によって命を殞すという古来の心意を受け継ぐものである。また、櫻はとくに月と取り合せられており、その月もまた古来より月華に魅せられて死ぬとする伝統があった。
★佐久良東雄(あずまお・ハルオとも。1811〜60)……幕末の志士・歌人・平田学派。元、土浦藩士。僧となり、勤王の志に目醒めて還俗、のちに桜田門外の変に連座し伝馬町の獄で絶食して死んだ。この還俗のおりに鹿島神宮に櫻樹10株を植樹し、みずから佐久良(櫻)と改名した。和歌集を残す。『事しあらば わが大君 の大みため 人はかくこそ死ぬべかりけれ』


 春ごとに 花のさかりは ありなめど
          あひ見むことは いのちなりけり
              『古今和歌集』巻第二よみ人知らず

 のこりなく 散るぞめでたき 桜花
          ありて世の中 はての憂ければ
              『古今和歌集』よみ人知らず、七一

 世の中に たえて桜の なかりせば
         春の心はのどけからまし
              『古今和歌集』在原業平、53

 ひさかたの 光のどけき 春の日に
         しず心なく 花の散るらむ
             『古今和歌集』紀友則(貫之の従兄弟)

 敷島の 大和心を 人問はば
        朝日に匂ふ 山桜花
              本居宣長

 桜花 ふかきいろとも 見えなくに
        ちしほにそめる わがこころかな
             本居宣長

 世間(よのなか)は 数なきものか 春花の
         散りの乱ひ(まがい)に 死ぬべき思へば
              『万葉集』大伴家持、巻17

 深草の 野辺の櫻し 心あらば
           今年ばかりは 墨染に咲け
               上野岑雄

 願はくは 花のしたにて 春死なん
         そのきさらぎの 望月のころ

 仏には 櫻の花を たてまつれ
          我が後の世を 人とぶらはば

 雪と見えて 風に櫻の 乱るれば
         花の笠きる 春の夜の月

 もろともに われをも具して 散りね花
         憂き世をいとふ 心ある身ぞ

 たぐひなき 花をし枝に さかすれば
         櫻にならぶ 木ぞなかりける
                  以上五首 西行


浅葱櫻の水色を愛する人、ご参加お待ちしております。

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2008年1月17日

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