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初音ミク、鏡音リン・レンが嫌い

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コミュ内全体

詳細 2017年8月10日 00:01更新

世間に話題になっている初音ミク、鏡音リン・レン…

歌わせてみたとかもうつまらない。

まったく何処がいいのか分からない。

mixiニュースに話題になってもぶっちゃけどうでもいい。

オタクたちで騒いでいればいいものを一般に持ち込む必要はない。

あれは歌手ではない。

フュギュアも出たそうです。やっぱりソフトじゃなくてただの…

日本も終わった\(^O^)/

●日本だし、アニメだよね
ギターならギターの絵、ピアノならピアノの絵と、バーチャルインストゥルメントのパッケージには、そのソフトが再現する楽器が描かれるのが一般的。LEONやLOLAは声の楽器。パッケージに唇のリアルな画像が描かれていた。
MEIKOのパッケージも、唇か、声を提供してくれた歌手・拝郷メイコさんの顔にするかが、自然な発想だっただろう。だがクリプトンはそうしなかった。
描いたのは、マイクを握った元気な女の子のアニメ風の絵。「これは歌うソフトだ」と、DTMユーザー“以外"に分ってもらい、興味を持ってもらうためのデザインだ。「実写にすると生々しい。日本だし、アニメっぽいのがいいんじゃないかと考えて」(伊藤社長)
この戦略が当たった。新しもの好きDTMユーザーに加え、バーチャルインストゥルメントをあまり利用しないライトなDTM層、そして、アニメファンも手にとってくれた。
「自分の歌を歌ってくれる知り合いがいないアマチュア層に響いたのでは」――ボーカロイドシリーズの企画を担当する同社の佐々木渉さん(28)は、MEIKOのユーザー像をそう分析する。
DTMなら1人で曲を作れるが、女の子に歌ってもらうのは大変だ。「カラオケでうまい子を見つけ、ご飯をおごったりとか……ナイーブで、女性に話しかけるのが苦手な男性ミュージシャンも多い」(佐々木さん)。そんな人が購入していったとみる。
MEIKOと同様のコンセプトで送り出した男声ボーカロイド「KAITO」はしかし、さっぱり売れなかった。DTM市場は男性が8割。「男じゃダメなんだと思った」と、2人は苦笑する。そして07年、初音ミクの開発が始まる。
●「人間の代用」から離れたかった
07年1月、「VOCALOID 2」をヤマハが発表。初代より人間に近い、自然でなめらかな歌声を再現できる技術に仕上がっていた。
MEIKOの成功とKAITOの失敗からクリプトンは、新技術にはかわいい女性の声を載せ、アニメ風のイラストを取り入れようと決めていた。バーチャルインストゥルメントの小さな市場からボーカロイドを飛躍させるために、この2つは必須だった。
だが壁にぶち当たる。声をオファーした女性ミュージシャン10人ほどに「自分のクローンが作られる」「オリジナル作品のカバー曲がはんらんする」と軒並み断られてしまったのだ。発想の転換が迫られた。
技術は進化したとはいえ、ロボっぽさが残る新ボーカロイドの歌声。「実在の歌手の声で歌うソフトを作る」というMEIKO・KAITO時代の発想から離れ、1つの新しいキャラクターを“演じて"もらおうと考え、「キャラクターボーカルシリーズ」を立ち上げることにした。
「人間の代用や模倣から、気持ちとして離れたかった」――佐々木さんは言う。「癖のある料理に癖のある香辛料を合わせるように、デフォルメされたかわいい声を入れてやると、バランスがとれるのでは、と」(佐々木さん)
「東京パフォーマンスドール」「モーニング娘。」「AKB48」と続くアイドルポップスの進化に、声優がかわいらしい声で歌う「電波ソング」の流行。そんな“旬の音楽"がボーカロイドとリンクした時、何か面白い文化が生まれるのではないか――そんな思いもあったという。
伊藤社長は「シンセサイザーとしてのボーカロイド」に興味を持った。「シンセサイザーは、オシレーター(音色変化のパラメータ)がいいと、できあがる音もいい。同じピアノの音でも、安いピアノを使うか、由緒あるコンサートグランドを使うかでは、楽器としての完成度が違ってくる」
「ボーカロイドも、ただ歌がうまいだけではなく、『面白い』『かわいい』『格好いい』といった特徴的な波形をフィーチャーすれば、オシレーターとしても面白くなり、誰かの再現ではない、新しいキャラクターのようなものを作り出していけるんじゃないかと考えた」(伊藤社長)
●アニメ声からナレーションまで、声優500人分、聞き込む
アニメ業界や声優とはまるで縁がない同社。「まずは勉強」と、声優雑誌などを買いこみ、社内の隠れアニメファンを発見してレクチャーを受けた。「お前がやらなくてどうする、行ってこい!」。尻込みする社員に、伊藤社長はそんなふうに発破をかけていたという。
「クリプトン・フューチャー・メディアと申します」――札幌から都内の声優事務所に出張し、説明を繰り返した。声を元にしたバーチャルインストゥルメントで、自由に歌を歌わせられて……。なかなか分かってもらえず、言葉を尽くした。中で最もオープンな姿勢で話を聞いてくれたのが、アーツビジョン。同社の所属アーティストでボーカロイドを作ることが決まった。
同社の所属声優全員・500人分のサンプルボイスを、佐々木さんは聞き込んだ。アニメのせりふやCMナレーションなど1人1~2分。「CDのボックスセットみたいなのをもらって」、大量の声を、仕事をしながら延々流した。「異様な光景だったかもしれませんね」(佐々木さん)
藤田咲さんを選んだのは「分かりやすくかわいらしかった」から。声だけでなく本人のキャラクターも愛らしく、ボーカロイドに託そうとしていた「未来のアイドル」のイメージにぴったり。藤田さんには「かわいらしいアイドルの声」を演じてもらい、ボーカロイドに必要な「音素」を録音していった。
●初恋の年齢に
肉声でもなければ、100%合成音声でもない。声というリアルと、合成というバーチャルの間に立つ“声のアンドロイド"に、「初音ミク」という名前を付けた。未来から来た初めての音。そんな思いを込めた。
ミクは16歳。「初恋」の年齢だ。「日本だとおじさんミュージシャンも初恋の歌を歌ってる。せめてバーチャルの世界なら、初恋してそうな年齢の女の子に歌ってもらった方がいいじゃない、と思って」(佐々木さん)
●最初のミクは、セーラー服を着ていた
ミクに姿を与えてくれるイラストレーターも探した。つてはまったくなかったから、ネットに頼った。
旧来のDTMユーザーにも、アイドルやアニメが好きな人にも受け入れてもらえるようなニュートラルな絵柄はないか。仕事を募集しているイラストレーターのリンク集を片っ端からたどり、イメージに合うものを探した。KEIさんに決めたのは、「透明感のある作風に心奪われた」(佐々木さん)からだ。
東京に住むKEIさんに、札幌からメールでミクのイメージを伝え、ラフをメールで戻してもらってイラストを作っていく。その過程で何度も驚かされたという。
「最初のラフはセーラー服を着ていて、『セーラー服は、ないです』と。ツインテールの髪型にはびっくりした。ポニーテールにするか、という選択もあったんですが『こっちで、いいです……』と言ったり」(佐々木さん)
●「ミクにDX7を」 ヤマハに長文メール
かわらしい女の子のイラストは、なかなかアンドロイドっぽくならない。「メカむきだしにするのも生々しいし……」――悩んでふとひらめいたのが、レトロなシンセサイザーをデザインに取り込むことだった。
「昔のキーボードは大きくて“所有感"があったが、バーチャルインストゥルメントにはそれがない。愛着を持ってもらうためには、レトロなデザインを引用するといいのではと考えた。DTMの第1世代の、(伊藤)社長ぐらいの方に『懐かしい』と思ってもらえれば」(佐々木さん)
MIDI対応の世界初のFM音源シンセとして歴史を塗り変えたヤマハの「DX7」(1983年発売)。伊藤社長の愛機でもあった、高音のキラキラした音が得意なこの名機を、高音が美しいミクのデザインに取り入れたい。思いを伝える長文メールをヤマハに送った。「ダメだろうなと思ったら、OKで」(佐々木さん)
明かりを落とすと光るよう、ヘッドセットと服の腕の部分に、赤と緑のライトをつけた。「昔のシンセサイザーはぴかぴか光って、電気を消すとイルミネーションみたいになる。DTMが好きな人はそういうのが好きなはずだから、光る部分を入れてもらった。明かりが落ちたらパネルが見えるとベスト」
「第1回の録音から帰ってきました」「データベース化が50%終了しました」――ブログで開発過程を公開し、読者とコメントのやりとりもした。バーチャルインストゥルメントはニッチな市場。作り手の思いを伝えながら、ユーザーと一緒に作っていこう。そんな試みだった。
●「鏡音リン・レン」――声優にしかできないボーカロドを作ってみたかった
第2弾「鏡音リン・レン」も、ミクと並行して企画を進めていた。ミクの「かわいい声」に対して「張りのある声」「力強い声」を入れ、“声の楽器"として多様性を持たせる。そんなコンセプトに、下田麻美さんの声がぴったりだった。当時「ニコニコ動画」で下田さんの歌が流行していることも知っていたが、選んだ理由はあくまで声だ。
リンは14歳で思春期まっただ中。「恋愛直前の中性的なエネルギーがあり、大人になってもあのころがよかった、と言われるような思い入れの強い時期」(佐々木さん)を選んだ。「鏡に映った二つの姿」として、男の子「レン」も一人二役で演じてもらった。声を演じ分けられる声優ならではのボーカロイドを、作ってみたかった。
「2人分を入れるのはちょっと無茶だと思ってた」(佐々木さん)が、ミクがヒットしたことで、やりやすくなったという。
●一笑に付されるが……
“萌え"キャラ要素を持った「初音ミク」は、業界からは黙殺された。「DTM業界で最も権威のある雑誌の担当者にファーストインプレッションで苦笑され『紹介はできませんね』と断られた」(佐々木さん)
社内にも反対派がいたし「絵をブログに載せたとき」は、「一気に秋葉原な気分で購入しにくい」というコメントももらった。
それでも自信はあった。音質の高さ、オシレーターとしての面白さと、16歳・バーチャルアイドルというキャラ設定。「MEIKOよりはいくだろうな」(伊藤社長)という予感があった。
8月31日。初音ミク発売直後から、予想をはるかに超える反響が押し寄せてきた。ミクという“現象"はDTM業界をはみ出し、大きなうねりを起こしていく。

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2007年12月28日

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カテゴリ
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